コロナ禍で厳しい経営が続く地元の飲食店を元気づけようと鹿児島県薩摩川内市の企業が22日から10日間にわたって約1400個の弁当を買い上げる独自の支援を始めました。

23日午後1時ごろの、薩摩川内市の居酒屋「じんじん亭」です。

夕食用の弁当をつくっています。

新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年4月頃からテイクアウトを始めましたが、2019年と比較して売り上げは、半分以下と厳しい状況が続いています。

じんじん亭の池崎誠さんは「弁当は今回が初めての注文だった。売り上げは少しずつ戻ってきているがまだ厳しい状況」と現状を語ります。

そんな地元の飲食業を支援しようと立ち上がったのが、薩摩川内市樋脇町の「岡野エレクトロニクス」です。

主に車の電子機器部品を製造するメーカーで工場では、142人が働いています。

この会社では今回、薩摩川内市内の飲食店6店舗に、22日から3月5日までの、月曜から金曜の10日間、あわせて1420個の夕食用の弁当を発注し、社員に提供します。

弁当は1個1000円で、あわせて142万円の費用は、すべて会社が負担します。

弁当を受注した飲食店「こたろう」の中間則行さんは「先が見えない状況のなかでこういう取り組みをしている企業の方に声がけしてもらったのが非常にうれしかった。私たちの味が良かった、好評だったと社員の方に言ってもらえるような取り組みを、この2週間で結果を出して、取り組みが広がるようにしていきたい」と話していました。

コロナ禍で先が見えない状況に変わりはありませんが、地元の企業同士支えあって、乗り切ろうとしています。

岡野エレクトロニクスの田代充明執行役員は「将来、絶対明るい未来が来ることを信じて頑張っていきましょう。我々も頑張ります」と思いを語りました。