大量のオレンジが、次から次へと大きな傘の中へ入っていく。
この様子が見られたのは、スペイン・バレンシア。
毎年恒例の収穫日に出動したのは、スペインで今話題の収穫機。
時間短縮、効率的なこの機械。
仕組みは、まずトラクターについているバイブレーション機能のある機械を木の幹に挟む。
傘を開いて周りをがっちり囲ったらスイッチオン。
木全体を小刻みに揺らし、オレンジを一気に収穫できるという。
傘に入らなかったオレンジや落ちなかったものは手作業で。
街中の細い道路を大きな収穫期が進んでいく。
バレンシアといえば、オレンジで有名な街。
およそ1万2,000本ものオレンジの木があり、毎年350トンから400トンが収穫されている。
しかし、街中になっているオレンジは、飾りとして植えられているもの。
苦いので人が食べず、肥料を作る材料になるということだが、こんなところにもイノベーションの波が寄せている。