人気居酒屋が密漁ビジネス

安いと評判の海鮮丼を食べることができる、JR長崎駅前の居酒屋。

観光客やサラリーマンなどの人気を集めていたが、密漁した魚介類を提供していた疑いが持たれている。店の年間の売り上げは約3000万円にのぼり、身近なところに「密漁ビジネス」が潜んでいた。

警察の捜査が入ったのは、JR長崎駅前の居酒屋。

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実質的な店の経営者の女と、その夫で指定暴力団六代目山口組傘下組織の組長など5人が
7月に密漁の疑いで逮捕された。

長崎市野母町の沖合でとれた魚介類は店で提供され、観光客やサラリーマンなどの人気を集めていた。

密漁した魚は意外な場所に保管されていた。

組長の管理下にある歓楽街の無料案内所で見つかったのは、3つの冷凍ケース。約200キロにのぼる魚の切り身が保管されていた。
居酒屋だけでは保管しきれず、無料案内所に保管していた。

そもそも、知事などから許可を得ずに潜水器具などを使って漁をすることは法律で禁じられている。

今回の事件で関係者がいつから、どれほどの量を密漁していたかは具体的には分かっていないが、関係者の供述や魚の保管状況などから、密漁は少なくとも3年ほど前から行われていたとみられる。

警察は、捜査で押収した水中銃や潜水具などの一部を公開し、関係者6人の役割についても明らかになった。

暴力団の組長が指示役となり、ダイビングスクールの経営者が酸素ボンベを格安、無料で貸し出していた。
そして組長が操舵する船に乗り、同じ暴力団組員が警察や海上保安部の職員がいないかの見張り役を行い、組長の友人である飲食店経営の男が実際に潜り密漁を行っていた。

密漁された魚は海鮮丼として500円という非常に安い価格で提供されていた。
周囲の店からは「不自然な値段」との声もあったが、店の売り上げは、年間3000万円にものぼっていたという。

逮捕・送検された6人については、26日までにそれぞれ処分が出ていて、組長を含む3人が略式起訴、妻など3人が不起訴処分となった。

居酒屋や無料案内所、ダイビングスクールなど市民の身近なところで暴力団の「資金源」がある。そんな現実の一端が垣間見えた。

(テレビ長崎)

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