特集です。寒い日が続き、新型コロナもあって外で体を動かす機会が少ないという方、登山はいかがでしょうか。

先日、県の観光機構も推奨する冬の「低い山」の登山に挑戦し、豊かな自然を満喫してきました。

長野市中条の虫倉山。

標高1378メートルで学校登山でも利用される里山です。

今回、案内してくれたのは、地元・中条山岳会会長の松下徳孝さん。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「雪の量ですとか、天候にもよりますが、日差しとかに春を感じながら楽しんで登れるんじゃないか」

冬山登山は難易度が高い印象がありますが、県の観光機構は低い山であればこの時期でも楽しめるとホームページで薦めています。

今回、登ったのは、初心者向けの「不動滝コース」。

登山道には雪が積もっていました。

冬山では、「足元に十分注意しながらゆっくり登ること」「体を冷やさない・濡らさないようにすること」などが重要です。

靴の中に雪が入るのを防ぐ「スパッツ」などの装備もあると安心です。

登り始めてすぐに…。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「これカモシカの足跡ですね。でもちっちゃいな」

動物の足跡を探す「アニマルトラッキング」は冬山ならではの楽しみ方です。

ウサギの足跡も発見…。

すると!

アナウンサー:

「あ!カモシカがいました!小さいですね。こっち見てます?」

カモシカの子どもを発見しました。好奇心が強いようで逃げようとしません。カモシカは冬も活動していて、木の皮などを食べて春を待っているということです。

アナウンサー:

「幸運です」

さらに、登山道と交差する沢では…。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「いました!これこれ。これハコネサンショウウオですね。貴重な水源があって、その水がきれいに保たれているということ」

きれいな沢の中に棲むハコネサンショウウオを守ろうと看板も立っています。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「これなんて書いてあるか分かりますか?じゃあ正解発表です。飲んだりしないでください」

その昔、「飲むと寿命が延びる」と信じられていたことから、わざわざ、看板にも書いてあるそうです。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「これだけたくさんいて、しかもかなり活発に動いていたので、春が結構、近いのかなという感じもしますね」

春の兆しは、こんなところにも。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「タラの芽はもう、山菜の王様」

4月ごろから採れ始めるタラの芽が、顔を出しつつありました。

さらに、こちらは…。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「ここ、つららポイントですね」

アナウンサー:

「ものすごくきれいですね」

大人の身長と同じくらいのつらら。岩の上の雪が溶け出し、できたものだそうです。

自然に触れながらの登山。

ただ、登るにつれて雪が深くなり、多いところで50センチ前後。頂上手前の東屋までおよそ2時間半かかりました。

アナウンサー:

「東屋まで来ましたね」

中条山岳会・松下徳孝会長:

「ここで、こちらをご覧ください!」

アナウンサー:

「おおー!」

東屋は手前に小川村、奥には白馬三山などが一望できる絶景スポット。

アナウンサー:

「ちょっと感動しちゃいました」

東屋で、休憩を兼ねて腹ごしらえ。今回、持ってきたのは…。

アナウンサー:

「いのしし肉を使った笹おやきです」

ジビエ料理を推している道の駅中条の「いのしし笹おやき」。中条の新たな特産です。

山で食べる、その味は…。

アナウンサー:

「あーおいしい!中条の山を登って、中条の特産品を食べる。いいですね」

松下さんは温かいスープを作ってくれました。

アナウンサー:

「しみますね~」

中条山岳会・松下徳孝会長:

「山が絶対的な調味料になってるんでしょうね。それがあるだけで全然、味が違います」

アナウンサー:

「今、名言が出ましたね」

中条山岳会・松下徳孝会長:

「ちょっといいこと言っちゃいましたね」

さあ、山頂まであと少し。

稜線のアップダウンを20分ほど進みます。そして…。

アナウンサー:

「明るくなってきた」

中条山岳会・松下徳孝会長:

「どうぞ!」

アナウンサー:

「これはもしかして…おお!やりました、山頂です!」

登り始めて3時間余り、ついに登頂です!

アナウンサー:

「いえい!」

山頂からは白馬・大町方面の北アルプス、戸隠・飯綱の北信の山々、さらに、八ヶ岳や浅間山まで望むことができました。

アナウンサー:

「まさに360度大パノラマビューですね。空に浮かんでいるような感覚になります」

この日、別の取材で飛んでいたNBSのヘリに手を振りました。

中条山岳会・松下徳孝会長:

「身近な山であれば、天候の様子を見たりして、『きょうは天気良さそうだから、そこに見える山に行ってみようかな』とか、比較的気軽に入れる山というのも長野はたくさんありますので、そういったところに少人数で入って、ちょっとマスクを外して、思い切り深呼吸したりとかということも、この時期大切なことなのかなと」

冬でも楽しめる低い山。山頂まで登らなくてもコロナ禍の今、気分転換にはうってつけです。