特別警報 どんな時に出される?

佐々木恭子アナウンサー:
8月27日から九州北部を中心に記録的な大雨となっています。そして8月28日の朝、5時50分気象庁から大雨特別警報が発表されました。この特別警報通常の警報と何が違うのか気象庁担当の長坂哲夫記者とお伝えします。
この特別警報なんですが、通常の警報の基準をはるかに超えるような重大な災害が起こる危険性が高まったときに発表されます。この「重大な災害が起こる危険性が高まった」というのはどう定義されるかなんですが、その地域で50年に一度あるかないかの現象がすでに起きているかまたはこれから予想された場合に発表されるものなんです。

佐々木恭子アナウンサー:
この特別警報は6種類ありまして大雨・暴風・高潮・波浪・暴風・暴風雪・大雪とそれぞれ出されるものなんです。
その中でも大雨特別警報なんですが過去に9回出されています。2018年7月の記憶に新しい西日本豪雨の際には気象庁は大雨特別警報をこれから発表する可能性がありますよということを大変異例ではあるんですが事前に予告するという形をとりました。それから、約9時間後に実際に大雨特別警報が出されたんですが、すでに特別警報が発表されたときには住宅に土砂が流れ込むなど被害が相次いで結果、平成最悪の水害となってしまったんです。

避難のタイミングは?

加藤綾子キャスター:
特別警報の発表を待ってから避難するのでは遅いということなんですよね?

佐々木恭子アナウンサー:
そこがすごく難しいところなんですが、この大雨特別警報は大雨の警報レベルでいいましてもレベル5にあたります。この時点ではすでに災害が発生しているケースも多くて本来ならその前のレベルで避難勧告や避難指示が出ているはずではあるんです。しかし、今回は大雨特別警報が発表されたのは午前5時50分。朝早い時間帯です。長坂さん、なかなかすぐに避難できないこの早朝に発表されたのはなぜだったんでしょう?

気象庁担当 長坂哲夫記者;
その理由としては雨を降らす雲が急激に発達したためなんです。8月28日の朝の雲の動きは午前4時半ごろからまるで「積乱雲の工場」であるかのような線状降水帯が発達して猛烈な雨のエリアが一気に広がってきます。これを受けて気象庁は午前5時50分でしたけど大雨特別警報を発表するに至りました。

気象庁担当 長坂哲夫記者:
特別警報ですから災害がすでに発生していてもおかしくないという警戒レベル5に相当します。8月28日の朝の佐賀市の様子はまさに、もう既に冠水していて明るくなってビックリという感じでしたよね。道路が冠水している中で、避難所に避難しようとしてもかえって危険を伴うという場合も少なくありません。

避難=命を守る行動

気象庁担当 長坂哲夫記者:
ここで大切なポイントなんですが、避難=逃げるではなく、避難=「命を守る行動」というふうに考えることが大切です。

木村拓也アナウンサー:
8月28日の気象庁の会見の中でも命を守る行動をというアナウンスありましたよね?

気象庁担当 長坂哲夫記者:
自らの命を守るためにどうすればいいか?広い意味で命を守る行動ととらえますと避難所に行くこともちろんこれも避難なんですが自宅が安全・丈夫だったら自宅にとどまったりもしくは、安全に行ける丈夫な建物があればその上の階に逃げ込む。こういったことも大切。あとは、それすらかなわない。自宅の周辺がかなり危ない状況だと判断した場合は自宅の2階で安全な場所に身を置く。 これも全てが避難ということになります。

加藤綾子キャスター:
濁った水の中で避難するって、側溝と道路の境目が分からなかったりして危ないですよね?

気象庁担当 長坂哲夫記者:
そうですね。2階に逃げたシーンというのは今回の救助のシーンでも見られました。

気象庁担当 長坂哲夫記者:
冠水した道路は下が見えにくいですから、雨の中、傘をさすのではなく、杖のように使って足元を確認してください。マンホールのふたが開いていて側溝に落ちたり、溺死を防ぐための大事なポイントです。こういったことを実践してください。

(Live News it! 8月28日放送分)