約5年間で10件横断中の事故が起き2人の死者が出ている、静岡市清水区の千歳橋。
この「危険な橋」の対策を話し合うため19日、警察や住民、タクシー事業者が集まりました。
雨宮帆風記者 「こちらの川沿いの道を散歩していた男性が、橋の反対側へと渡ろうとしたところタクシーにはねられました」
13日朝早く、散歩中の高齢の男性が橋を横断しようとしてタクシーにはねられ死亡しました。
さらに2週間前にも、女性2人が横断中にタクシーにはねられ1人が死亡、もう1人も重傷を負いました。
死亡事故があったのは静岡市清水区にある千歳橋。
周辺で横断中に起きた事故は過去5年で10件あり、このうち8件は横断歩道のない場所で起きており、周辺では「危険な橋」として知られていました。
近くの住民 「うちの家族も渡ろうとすることが多いので、渡るなとは注意している」
清水区浜田地区連合自治会・植野克秀会長 「(横断歩道まで)ほんのちょっとなんですけど、どうしても最短距離を通りたくなってしまう」
話を聞いている最中にも…
清水区浜田地区連合自治会・植野克秀会長 「いまちょうどまた渡りましたよね、あんな感じの人が多い」
近くに居酒屋やスナックが立ち並ぶエリアがあるため、特に夜間は橋を横断する人が絶えません。
静岡市の清水警察署で19日、自治会やタクシー協会など8団体が参加し対策会議が開かれました。
警察からの提案は、視覚的に狭く見せ車のスピードを落とさせるゼブラゾーンの設置。
人が横断できないような高さの柵やコーンの設置。
そして、制限速度を50キロ規制から40キロ規制に変更することです。
清水警察署交通規制課・山本氏仁管理官 「簡易的なものを設置して、道路利用者から意見を聞いてみるのもいかがかと思っている」
これに対して自治会は、横断歩道を橋のたもとに設置してほしいと要望しましたが・・・
清水警察署交通課・芹澤和義課長「近い場所に(横断歩道が)ありすぎると、2つ併設すると適当ではない。逆に危険になる」
一方、タクシー事業者は安全意識の向上にむけ指導することを伝えました。
警察や自治会は今後も会議を開き有効な対策を模索していきます。