中国国防省は19日、インド軍と中国軍が2020年6月に国境紛争地帯で衝突した際、中国軍側に5人の死傷者が出ていたことを初めて明らかにした。

衝突はインド北部ラダック地方の中国とインドの係争地帯で起きた。
中国国防省は衝突当時、中国軍の兵士4人が死亡し、1人が重傷を負ったとして、死傷者に対し栄誉称号や勲章を贈ったと発表した。
また「外国軍が合意に違反し、境界線を越え挑発してきた」ため、中国軍の隊長らが交渉に向かったところ、こん棒などで攻撃されたと主張している。

この衝突をめぐってインド軍側は20人が死亡したと発表、インドメディアは中国側に数十人の死傷者が出ていると伝えていたが、中国軍はこれまで被害の規模を明らかにしていなかった。

その後も中印のにらみ合いが続いていたが、中国国防省は10日、双方の部隊が紛争地帯から撤退を始めたと発表していた。
こうした中での今回の発表は、国境を守る兵士を称えることで、軍の引き締めを図る狙いがあると見られる。