起訴内容を否認

オオシバくん:
新井浩文被告が、初公判で起訴内容を否認したね。

平松デスク:
そうだね。
同意があったと主張したね。
新井被告は、マッサージ店の従業員の女性に対して性的な行為に及んだことを認めたものの、それは相手の女性も同意の上だった、ということ。
性犯罪、特に強制性交罪の裁判で最も多く争点となるのが、この『同意』だ。
同意の上での性的な関係だったかどうかということ。
ちなみに被害女性は裁判で、「やめてください、これ以上やるなら帰ります」と言ったが、さらに強く引っ張られたと述べているんだ。

初公判に向かう新井被告
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示談金2000万円を拒否

オオシバくん:
今後の裁判のポイントは?

平松デスク:
同意の上だったかどうかをいかに証明できるかだけど、ただこれまでの取材を総合すると、とても同意の上だったとは言えないような気がする。
そもそもこのマッサージ店では、事前に客に対して、『性的な行為は禁止されている』と告げた上で、サインまでさせるんだ。
また事件当時、この女性は新井被告から乱暴されたことをすぐに店に報告していて、そのまま警察署にも駆け込んで相談している。

女性の被害感情はとても強いと聞いているよ。
今日の裁判で明らかになったんだけど、新井被告側は示談金2000万円を申し出たにも関わらず、被害女性は拒否したんだ。
それくらい被害感情が強かったということだね。

 

一方で、新井被告は、当時酒に酔っていたようだ。
逮捕後の取り調べでも、「相手がそう言うならば、そうなんでしょう」や、「一部覚えていない」と曖昧な供述をしていたりしたからね。
捜査段階の取材を振り返ってみると、新井被告の主張はちょっと信じがたい。
 

被害女性は別室からビデオリンク方式で 尋問に応じた(イラスト:石井克昌)

性犯罪の厳罰化で、実刑の可能性も

オオシバくん:
有罪になる可能性は?

平松デスク:
まだ、初公判は始まったばかりだから、何とも言えないが、とても厳しい判決になる可能性はある。
2017年の刑法改正で、強姦罪から、強制性交罪に改められて、法定刑の下限が懲役3年以上から懲役5年以上になった。
要は、厳罰化されたということ。
今の日本社会は、性犯罪に対して厳しい態度で臨んでいるからね。
仮に新井被告が有罪となって減刑されなければ、執行猶予はつかないかもね。
被害者との間で示談がまとまっていないから、実刑の公算は高いと思うよ。
 

【解説:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】
【法廷内イラスト:石井克昌】
【イラスト:さいとうひさし】