今、注目のサービスエリア・パーキングエリアが三重県と岐阜県に。ドライブの途中に立ち寄るだけでなく、ドライブの目的地にすらなってしまう2か所を取材した。

三重県四日市市の東名阪自動車道にある「エクスパーサ御在所(ございしょ)」。

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伊勢の名物・赤福が入ったかき氷が人気で、連日大行列ができる(上り)。また、東海3県のサービスエリア・パーキングエリアでは唯一サングラスの専門店もある(下り)。

魅力満載にみえるエクスパーサ御在所だが、今、頭を悩ませる問題があった。

エクスパーサ御在所 橘総支配人:
新名神ができてからお客さまが減ってきました。3割くらいは減ってきています

2019年3月、新名神高速道路が開通し、鈴鹿パーキングエリアも話題になったが、その影響でお客さんがかなり流れてしまったという。しかし逆に言えば“空いている今”が狙い目だ。

「シビレル辛さ」…攻めの商品

エクスパーサ御在所には、「モクモク手づくりファーム」の店舗もある(上り・下り)。ただ、ほかの「モクモク」とはちょっと違う。

エクスパーサ御在所 橘総支配人:
ぐるぐるウインナーもあるんですけども、ちょっと違う商品も出して、少しでもお客さまに色々試していただこうと

これまでモクモクファームには、子供からお年寄りまで、年齢を問わず食べやすい商品を揃えていたが、2019年はだいぶ“攻め”の商品が登場していた。

たとえば「雷ソーセージ」(480円)。パッケージに「シビレル辛さ」と書かれている。お客さんに試食してもらうと…。

男女2人組の女性客:
結構辛いね

男性客:
チョリソーがこれだけ辛かったらうれしいよね。普通のチョリソーはこんなジューシーさはない

別の女性客:
おいしいです。辛いけど私辛いの好きだから。子供にはちょっと辛いと思います。ビール飲む人だったら大好きだと思います

中にはハバネロのパウダーや黒コショウ、特製のラー油が入っていて、ピリ辛味が病みつきになる。まさにオトナを意識した味で、モクモクファームには大人もわくわくする商品があった。

運転で疲れた体に染み渡る“こってり”

フードコートにも変化があった。それが「山本屋本店」(下り)だ。4月から復活した商品「スタミナもつ入り味噌煮込うどん」(1680円)には脂たっぷりのモツ。山本屋本店で使っている味噌にニンニクと一緒に、一昼夜漬け込んだものだ。

さらにおろしにんにくやニラなど、スタミナがつく材料を味噌煮込みうどんに加えた。味噌とニンニクが濃厚に絡み合って、まさに旨みの掛け算、クセになる味だ。その名の通りスタミナたっぷり。

実は、1年前、あまりの売れ行きに新鮮なモツの入荷が追いつかず、泣く泣く販売を休止したが、この4月に復活することができた。

男性客:
元気の出るような味ですね。(運転が)結構しんどいので、うれしいですね。結構辛いので発汗とかも良くなって、たぶん眠くはならない。

別の男性客:
結構こってりした味噌煮込みで、おいしいです。いつもそれが楽しみでここに寄るので

--なくなったことを知っていましたか?

女性の客:
知ってます、知ってます!今『復活』って書いてあったから、わーっと思って

ちなみにこちらは激辛もある。

子供が遊べるPA・川島パーキングエリア

続いて名古屋から車でおよそ40分、東海北陸自動車道・川島パーキングエリア。

一番の特徴は、子供用の遊び場が充実していること。たとえば無料で遊べる水場があちこちに。ちなみに2018年のお盆は18万人が訪れたという。

男性客:
休みの日はよく来ます。無料でほとんど遊べて

岐阜県各地のお土産が一堂に

川島PAはお土産売り場に特徴がある。

お土産店店長 田中さん:
岐阜県下の商品が約1500種類揃っています。岐阜県のアンテナショップとして、岐阜県各地から(お土産が)集まっています

確かに売り場に並んでいるのは郡上産や関産など、どれもみんな岐阜のものだった。その数、実に1500種類にも上る。店舗の名前は「岐阜おみやげ」(上り下り)。しかしなぜ、こんなに揃えたのか。

お土産店店長 田中さん:
東海北陸自動車道ができまして、愛知県から来るお客さまが(岐阜の)初めてのパーキングエリアになるので、まずは岐阜県を発信したいと

ここは高速道路上の岐阜の玄関口。岐阜を知ってもらうため、県公認のアンテナショップを開いた。

人気商品ベスト5、第5位は、恵那の「五平餅」(1本260円~)。岐阜県民には馴染みのある食べ物だが…。

お土産店店長 田中さん:
特に去年のNHKの『半分、青い。』の時は大変でした

朝ドラでその人気は全国区に。特製のくるみダレもついている。

第4位は、岐阜県産のトマトを使ったケチャップ、第3位は、岩村町の老舗が作るカステラ。どちらも岐阜の定番だ。

そして第2位は「明宝ハム」1本1134円。豚のもも肉だけを使い、細かい筋をすべて取り除くなど、手間暇かけて作る岐阜を代表する一品。少々値段は高めだが、その味は格別だ。

この明宝ハムを超える第1位の商品は、1個130円の豆大福。

お土産店店長 田中さん:
地元の各務原市に店舗を構えているだるま堂のもので、過去には内閣総理大臣賞を受賞した日本一の豆大福です。1日に300個以上売れたこともあります

製造元の各務原市にある和菓子店「だるま堂」は、20年前、この豆大福が全国菓子大博覧会で内閣総理大臣賞に。つまり日本一の豆大福になった。

店内にいたお客さんに試食してもらった。

女性客:
うん、おいしい!ちょっとしょっぱくて、あっさりして。豆大好きだからおいしいです

別の女性客:
甘いと途中で諦めちゃうけど、甘すぎないです、ちょうどいい感じで

口に入れると、まずはしっとりとした餅と大粒の黒豆の食感の違いを楽しむことができ、その後、粒あんのあっさりした甘さが広がる。

本店から毎日運ばれ、バスで訪れる観光客にも地元客にも人気だという。6個入り、10個入りもあるので、お土産にぴったりだ。

(東海テレビ)

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