マツタケのように見えるが…実はこれマツタケではない。

秋の味覚マツタケにそっくりなキノコが、年中楽しめるそう。

一体どんなキノコなのか取材してきた。

噂のマツタケにそっくりなキノコは、岩手県盛岡市内の産直「サンフレッシュ都南」にあるという。

住本結花 アナウンサー

「シイタケとかならありますけれど…あ、これ?松きのこ!マツタケの松ですね。たしかに軸が太くて、マツタケに似ているかも」

松きのことはシイタケ菌を改良した新しいキノコ。

値段は1パック540円(税込み)と、県産マツタケと比べると、10分の1以下。

話を詳しく聞くため、松きのこを栽培する盛岡きのこ園を訪れた。

県内唯一の生産者の福島正己さん。

Q:松きのことはどういうキノコ?

盛岡きのこ園 福島正己 さん

「食感はマツタケに非常に似ている」

「まずは味を確かめてほしい!」ということで、福島さんのおすすめの食べ方で調理してもらった。さっと焼いてバターで香りをつける。

住本結花 アナウンサー

「すごい!シャキシャキです。噛むと水分が出てきますね。ほかのキノコで言うと、この味に近いというのが思い浮かばない」

盛岡きのこ園 福島正己 さん

「そうなんです。そこに惚れ込んでこの事業をやっている」

松きのこは、元々広島県で栽培されていて、マツタケをはじめとするキノコの人工栽培の研究中に生まれたという。

福島さんはこの味に惚れ込んで、勤めていた会社を辞めて、農業の世界に飛び込んだ。

Q:サラリーマン時代と比べると、どっちが良いですか?

盛岡きのこ園 福島正己 さん

「今の方が良いですね。楽しくキノコとお話をしている」

しかし、2020年の1月に事業を立ち上げてからは苦難の連続だった。

盛岡きのこ園 福島正己 さん

「当時はコロナの影響もなくて、試食販売ができたんですが、今それができなくて辛いところ。市内の飲食店に結構売れていたが、東京に緊急事態宣言が出てから全く出なくなってしまった」

新型コロナウイルスに出鼻をくじかれ、この1年の売り上げは当初の想定の10%程度。

それでも福島さんは、インターネット販売に力を入れるなど、これからも多くの人にこの味を届けたいという。

盛岡きのこ園 福島正己 さん

「想定していたのとは大きくかけ離れてしまったけれど、継続していくことで松きのこの味も分かってもらえると思っている。ぜひ岩手県の皆さんに食べて頂きたい」

岩手の食卓にマツタケに代わるキノコが並ぶ日も来るかもしれない。