小山:
中谷さん、これ中谷さんがオビで推薦してくださった11月8日に出る「週刊安全保障」の本の見本なんですけど、オビに「IAMD」「NIFC-CA」「DWES」とあって「CEC」を足せば中谷大臣退任あいさつの4つのキーワードそのままだったと思うんです。4つの中ではどれが重要ですか?
NIFC-CAのキャンペーンガールになりたい私としてはNIFC-CAと答えてほしいんですけど。

中谷:
NIFC-CAは全体の一部なんですね。全体を称してIAMD(統合防空ミサイル防衛)という概念でありまして、能力の統合、装備の最大限の活用、そして同盟国同志の協力を可能とする包括的なアプローチ。
NIFC-CAはセンサーネットワーク、小射程の迎撃ミサイルを用いて低空で飛来するため水平線の向こうで見えない標的に対して交戦可能ということで非常に大事なキーワードですよね。

能勢:
視点を変えてみると昨年12月にこの番組にいらした防衛大臣だった時、さらに退任の時点でDWESを強調されていました。そして今年の9月5日にスカッドERの3連射が現実になった・・・
ということは北朝鮮が弾道ミサイルを連射するということを予見されていたのですか?

中谷:
あらゆる事態に対応しなければなりません。TELという移動車輌からの発射が可能となってきています。事実3連発で発射され、驚くべきことに1,000㎞飛翔して、ほぼ同じ地点に落下させた。
この様に弾道ミサイルの性能が向上している。DWESは複数展開するイージス艦のうち、迎撃に一番最適な艦を自動的に選択してくれますので最新のイージスのプログラムとなっております。
さらにエンゲージ・オン・リモートも導入され、この先ミサイル対応能力は非常に向上する・・・という意味で退任の時に研究してくれと私は言い残したんです。

小山:
私NIFC-CAの勉強してきました。
今までだとE-2Dを使ってCECで連絡をとりあってイージス艦からのSM-6で巡航ミサイルを迎撃するっていうのあったんですけど、F-35戦闘機が新しく導入されますよね?
このF-35にはたくさんセンサーがついてます。360°みられるカメラだったりとかそういう能力で、「目」を増やすことによって敵の巡航ミサイルをより早くみつけることができる。
F-35にはノースロップグラマン社製の新型大容量データリンク「MADL」っていうのが搭載されているんです。イージス艦には受信システムが必要となるんですが、それをつけることによってMADLでイージス艦同士で連携をとることができる。
だからE-2Dに加えてF-35もいることによって「目」を増やしてより早く敵の巡航ミサイルを見つけてSM-6で迎撃することができるってなると思うんですが・・・

中谷:
はい、稲田大臣に教えてあげてください。非常に素晴らしいですね。

小山:
私なりに理解しようと思って、まずCECとMADLの「違い」は何だろうと思ったんですよ。同じデータリンクなのに…
それで調べたり、能勢さんにヒントを教えてもらったりして私なりに理解したのは、SNSってあるじゃないですか。Facebook、Twitter、Instagramとかあるけど同じSNSでも種類が違う。たとえば種類が違うのはしょうがないとしてTwitterでもFacebookのアカウントをつけてもらえばみることができるでしょ。

中谷:
DoCoMoとauの「違い」とかね。で、結局MADLとCECは繋がるんですか?

能勢:
試験的に今年に入ってアメリカ海軍がやっています。デザートシップにMADLの受信装置をつけてF-35からデータを取り、巡航ミサイル標的に対してSM-6を発射、仕留めたという試験をやっています。
ただ、そのMADLの受信装置が正規のイージス艦に載るのかというところが今後の課題なのかなと。

中谷:
今日は最新の情報を学ばせてもらいました。小山さん先生になっちゃったね。ありがとうございます。

(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)