台風の被害残る千葉へ観光呼びかけのイラストが話題

台風15号の爪痕がいまだ残る千葉県。

大規模な停電と断水が長期化し、例えばマザー牧場(富津市)のように建物の損傷などを理由に臨時休園している観光施設もある。

「3連休を利用して9月に千葉へ遊びに行こう」と計画していた人も、台風の影響で取りやめにしたケースが多いのではないだろうか。

そのような中、こんな呼びかけがTwitterにアップされた。まずはその内容を見てほしい。


「事態が落ち着いたころ、ぜひ千葉(南総)に遊びにきてね 」

そう呼びかけたのは、Twitterユーザーの惠(@47kei)さん。
合わせて手描きのイラストを投稿し、19日現在も停電が続く南房総市館山市、君津市などを含む、千葉県南部の「南房総エリア」の見どころが詰め込まれた観光マップとなっている。

「超個人的解釈のより抜き版」と書いてあるが、マップには鉄道情報や観光スポット、それにまつわる歴史といった情報のほか、「『ゴジラVSメカゴジラ』でゴジラが上陸したのが館山です」などの豆知識も。

加えて、おすすめのご当地グルメや「間違いないお土産」といった、経験が光るアドバイスも載っている。

万年筆で描かれたという、南房総の魅力が詰まったガイドブック顔負けのイラストマップ。

投稿を拡散したユーザーからは「こういうの描いてもらえると嬉しい!」「ぜひ千葉へおいでませ!」と賛同の声とともに、おすすめの観光スポットやご当地グルメが次々と挙がり、さらに早速「是非行ってみたいです」「ツーリングに行きます!」との反応も見られた。

でもなぜこのタイミングで観光情報を投稿したのか? イラストに込められた“千葉愛”について、投稿者の惠さんにお話を伺った。

ライフラインが最優先 「落ち着いた頃に、何度でもいらして」

――南房総の魅力はどんなところ?

南房総の魅力は、都会にはない穏やかな時間を過ごせるところだと思います。
特に千葉県の輪郭になる海岸線は、工場地帯、一面砂浜の九十九里浜から切り立った高い岬など、季節によって咲く花や緑によって変化のある景色がとても魅力的で、四季を通して楽しめます。 写真が好きな方や釣り好きさんには、ぜひぐるりと南総を巡って欲しいです。


自宅が台風15号の被害に遭ったことから「気晴らしにらくがきがてら、今一番被害が大きな南総のことを、超個人的な解釈だけで紹介する絵を描いていた」という惠さん。また、自身も南総でのボランティア活動に参加したということで、現在の様子についてもお聞きした。

――現在の南総を見て、どのようなものが足りていないと感じた?

具体的に「あれがない」「これが足りない」という前に、まずライフラインの復旧を願う気持ちをたくさん感じました。いまだ信号が機能していなかったり、通行止めの道もありますが、ボランティアができる事にも限りがあるので、県や国の対応が迅速に行われるように願っています。


ボランティアで感じた復旧状況について、惠さんはさらに「現時点で南総は復旧が進んでいるとは言い難く、観光事業に関わる皆様や、地元の皆様が生活の安定を取り戻してから、外から観光にいらっしゃる皆様をお迎えできる状態」と語ってくれた。

また、「今は特産物等をご購入頂き援助頂きたく、台風被害が落ち着いた頃に、何度でもいらして頂きたいです」と呼びかけている。

南房総は“SNS映え”するスポットがたくさん

せっかくなので、イラストにも登場する、SNSで特に人気のスポットを見ていきたい。

「亀岩の洞窟」

君津市にある「濃溝の滝」は、解説の通り“ジブリ作品に登場しそうな滝”として一躍人気を集めたスポット。

ちなみにこの光景が楽しめるのは「亀岩の洞窟」と呼ばれる場所で、実際の「濃溝の滝」は洞窟のさらに下流に存在するため、観光サイトなどには「濃溝の滝・亀岩の洞窟」と併記されている。

「地獄のぞき」

安房郡鋸南町にある「地獄のぞき」は、鋸山の山頂展望台から東京湾・房総半島がぐるりと見渡せるスポット。東京駅からはJRでアクセスできる、富士山も見られる絶景ポイントだ。

まだまだ南房総は厳しい状況が続いているところもあるが、自分ができることを考えて、それぞれのやり方で
“千葉愛”を表現することも、被災地を支える力になっているのではないだろうか。