東京・渋谷で待ち合わせをする多くの若者たち。
緊急事態宣言の“延長期間”に入った8日の様子。
8日から、栃木県を除く10の都府県は、1カ月の宣言延長期間に入った。
東京都で8日、新たに確認された感染者は276人。
1日の新規感染者数が300人を下回るのは、2020年12月7日以来、およそ2カ月ぶり。
小池都知事(8日午前10時半ごろ)「昨日もずいぶん人出が多い観光地などもあったようですが、ここはですね、一段引き締めることによって、この延長期間を短くしていきたい」
宣言の延長発表後、初となったこの週末。
各地で混雑が見られた。
携帯電話の位置情報をもとに、7日までの1週間の人出を緊急事態宣言発出直後の1週間と比べると、秋葉原駅と品川駅で14%ほど増加。
そのほか、ほとんどの場所で人出が増えていた。
一方で、関西の対象地域では、感染者数が比較的落ち着きつつある。
こうした状況を受け、政府は愛知と岐阜などについて、12日に解除することを視野に入れ検討が進められている。
解除された地域については、宣言の前段階にあたる「まん延防止等重点措置」に移行させることも視野に入れている。
愛知県は、宣言が解除された場合、現在、すべての飲食店を対象にしている営業時間の短縮要請について、対象エリアや協力金の額などの見直しを検討するとしている。
また、大阪府で8日、新たに確認された感染者は119人。
大阪府の直近1週間の新規陽性者数は平均185人となり、7日連続で、300人を下回って独自基準を満たした。
大阪府・吉村洋文知事「感染者は確実に減少傾向にある。本当に協力に感謝申し上げたい」
一方で、大阪府の吉村知事は、解除の要請は京都府や兵庫県と足並みをそろえたいとしています。
一方、医療現場では、重症化しやすい高齢者への対応がより重要となっている。
民間の救急サービス「ファストドクター」が6日、都内に住む患者を診察した際の映像。
患者は70代の男性で、心筋梗塞の治療中。
38度の発熱があったことから、助けを求めた。
菊池医師は、コロナ感染を疑い、ある数値をチェック。
ファストドクター代表・菊池亮医師「続いて酸素。人さし指をお借りしてもよろしいでしょうか」、「94%と95%の間。少し低い感じがしますね」
症状悪化の目安となる血中の酸素飽和度。
特に高齢者は、その低下に気づきづらく、知らぬ間に重症化するケースも少なくない。
この患者も検査の結果、コロナ陽性が確認された。
ファストドクター代表・菊池亮医師「自覚症状としては、息苦しさとして自覚するしかないので、自覚症状が出る前に判断する。察知するというのは難しいと思う」
本人が気づくのは難しいことから、ファストドクターでは、血中の酸素飽和度を測るパルスオキシメーターを自宅療養者へ貸し出すサービスを1月末に始めた。
数値に変化があった場合、なるべく早めに受診するよう呼びかけている。