お手柄!“ヒーロー高校生”の救出劇

4月30日、埼玉県越谷市で発生した住宅火災。
その際、住宅の2階に取り残された少女を、沖縄の男子高校生が救出するという一幕があった。

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勇気ある行動をした男子高校生は、沖縄県立那覇高校の3年生 玉城弘次廊さん(17)。

ゴールデンウィークに越谷市にある友人宅を訪問中、火災に遭遇した玉城さん。
2階に少女が取り残されていることを知ると、住宅の雨どいをよじのぼり、近所の住民と協力して少女を救出したのだ。

その行動をたたえ、5月24日、越谷市より玉城さんに感謝状が贈られることとなった。

玉城さん:
意外とすごいことしたんだなって気持ちです(笑)

ヒーローの素顔は「シャイで正義感ある」

表彰式の前には「自分はあたりまえのことをしただけと思ってたんですけど…」と話していた玉城さん。

学校でも「ヒーロー」として人気者になったというが、その素顔はどうなのか?

那覇高校のクラスメイトたちによると…

クラスメイト:
教室では結構シャイな感じで…正義感は強いと思います。

表彰式前、クラスには姿を見せなかった玉城さん。
式で見せたはにかんだ笑顔が印象的だったが、ヒーローの素顔は“シャイな高校生”のようだ。

沖縄と埼玉をつなぐもう一つの物語

沖縄から約1600km離れた埼玉での救出劇。

実は、そんな遠く離れた「沖縄」と「埼玉」を善意でつなぐ物語は、もう一つあった。

4月、与那国島で行われる伯父の納骨式のため、那覇空港に向かっていた沖縄工業高校2年の崎元颯馬さん。途中で飛行機代の入った財布をなくしてしまった崎元さんだったが、その場に偶然居合わせた埼玉県の医師の猪野屋博さんが6万円を手渡してくれたことで、無事飛行機に乗ることができた。

猪野屋さんの名前を聞きそびれてしまった崎元さんだが、その後、新聞に猪野屋さんを探す記事を掲載したことで、5月21日、再会を果たすこととなったのだ。

遠く離れたふたつの県を結んだ、“善意の交換”。

玉城さんは表彰式で「人助けできる仕事も視野に入れていきたいなと思いました」と語っていた。

(「Live News it!」5月24日放送分より)