福岡・北九州市のペットサロンに預けた愛犬が死んだのは、サロン側の過剰な「しつけ」による虐待があったためと飼い主が訴えている。一体、何があったのか、関係者を取材した。

ペットサロンで異変 シャンプー中に愛犬が死ぬ

つぶらな瞳でカメラを見つめる一匹のシェパードは、2020年3月に生まれたアダム。

シェパード「アダム」 インスタグラムより
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飼い主の男性:
僕がトイレに行ったり、お風呂に行ったりすると着いて来て、ドアの前でずっと座って待ってるんですよ。家にいる時は、僕のそばから離れないので

飼い主によく懐き、ほとんどほえることがなかったというアダム。
しかし、2021年1月12日、男性がアダムを預けていた北九州市内のペットサロンで異変は起きた。

飼い主の男性:
(店から)電話が入って「シャンプー中に少し暴れたので、軽く押さえたら具合が悪くなったので、病院に連れて行きました」と。とりあえず病院に行きますと言って病院に向かって、もう亡くなってたんですよ

「アダム」の飼い主の男性

シャンプー中に様子が変わった。
飼い主の男性に電話をかけてきたのは、ペットサロンを経営する女性社長だった。

飼い主の男性:
「興奮してたので、しつけの一環で少しグッと強く押さえたことはあったかもしれないですけど、本当にそれだけです」みたいな。「私たちも何が起きたか分からない。どうして具合が悪くなったのか分からない」みたいな感じの説明をずっとされてた

飼い主の男性は被害届提出を検討 女性社長は虐待否定

アダムのシャンプーを最初に担当していたのは、従業員ら合わせて3人。従業員によると、おとなしくシャンプーを受けていたアダムだったが、開始から約15分。様子を見に来た女性社長が…

アダムはおとなしくシャンプーを受けていたという

女性社長:
ふせをさせて、首輪をつけて洗いなさい

そう言ってアダムにふせをさせ、さらに、手すりに首輪をつなぐよう従業員たちに指示したという。

手すりに首輪をつながれたアダム(イメージ)

従業員:
「しつけの一環として絶対しなさい」という形で

アダムが嫌がり、首輪から抜けると、女性社長と従業員たちは、首を押さえつけながらシャワーをかけ続けた。
約2時間後、自力で立てない状態になったアダム。その後、搬送先の病院で息を引きとった。

従業員:
院長が正しいと思うことを「強制的にしなさい」みたいな(人物)。しつけと言ってやっているけど、やりすぎではないのかな

女性社長について語る従業員

飼い主の男性は…

飼い主の男性:
そもそもシャンプーするのに、しつけとか必要ないと思うんですよね。僕は事故じゃないと思ってるので、それは殺意があったと思ってるので。僕は、「殺された」と思ってるので

「アダム」の飼い主の男性

男性は、「虐待」が原因でアダムが死に至ったとして、警察に被害届を提出することを検討している。

一方、女性社長は、取材に対して…

株式会社わんわんハウス 大山田真美社長:
店の方で亡くなってしまったことを飼い主さまとご家族の皆さまに対して、深くお詫び申し上げます

株式会社わんわんハウス 大山田真美社長

アダムが亡くなったことを謝罪した一方で、虐待については…

株式会社わんわんハウス 大山田真美社長:
犬にこれだけ携わった私が、痛めつけようとか殺してやろうとか、そんな思いだったら、とっくの昔に私はこの会社を辞めていると思います

株式会社わんわんハウス 大山田真美社長

この問題については、北九州市も事実関係の調査を進めている。

(テレビ西日本)