またもや、悪質なスキーヤーによる危険行為が発覚。
立ち入り禁止のエリアに無断で進入。
その様子をSNSに投稿していた。
真っ白な雪の上を滑るスキーヤー。
ジャンプも披露。
これは、北海道・芦別市で1月に撮影され、SNSに投稿された映像。
しかし、この場所は、2020年12月から営業を休止しているスキー場で、立ち入り禁止のエリアだった。
にもかかわらず、この人物はエリア内に無断で侵入し、スキーを楽しんでいた。
芦別市役所 商工観光・笹島伸介課長「モラルを守ってほしい。市民の方でも、市外の住民の方でも危険な状態に置きたくないので、注意の看板、バリケードを設置して、LINEで、特に若い方向けにお知らせして、そういった行動をなんとか抑えたいなと思っている」
投稿された動画は、およそ45秒。
雪山を登っていく様子から始まり、枝の間をうまくすり抜けていこうとするが、コースを外れ、木に突っ込んでしまう様子も収められていた。
整備されていない斜面を滑り降りる「バックカントリースキー」。
その危険性について、みなかみ山岳ガイド協会・松田和昭理事は、「営業しているときは、パトロールの人たちがコースをチェックして整備してくれているわけですね。例えば、コースを外れたところは危険な地形になっていたり、雪崩の危険と隣り合わせであるようなことをしているのと変わらない」と指摘する。
北海道では、2020年のバックカントリースキーで、43人が遭難。
そのうち5人が死亡している。
1週間前には赤井川村のスキー場コース外で、スノーボードをしていた男性が雪崩に巻き込まれ死亡。
また、南富良野町の山林では1月31日、仲間5人とバックカントリースキーをしていた男性が一時、行方不明になり、2月1日になって保護された。
みなかみ山岳ガイド協会・松田理事「バックカントリーをする人は、滑走することが認められているエリアに行って、正しい知識で臨んでいただければと思います」
無断侵入の様子が投稿されたことを受け、芦別市は今後もバリケードの設置を継続し、ウェブサイトなどで営業休止中のスキー場に立ち入らないよう呼びかけている。