「今年最強」と言われる台風19号が今週末の日本列島に接近し、関東地方に上陸するおそれがある。

この記事の画像(5枚)

台風19号は、9日午後3時現在、小笠原諸島の南の海上を北上中で、中心気圧は915hPa、最大瞬間風速75m/sで大型で猛烈な強さとなっている。
9日午後に気象庁が行った会見では、連休中は広い範囲で暴風・大雨・高波に警戒が必要で、早めの対策を訴えていた。

記憶に新しい9月の台風15号が上陸した際には、千葉県を中心に最大で90万軒以上にのぼる大規模停電が発生。
同県では3万4,000棟の住宅が被害を受け、ブルーシートで屋根を補修する家が数多くみられた。
その一部は今も修理が終わらぬままで、追い打ちをかけるように接近する台風19号を心配する声が上がっている。

家を守る10か所の点検ポイント

今回、気象庁が台風が本州に接近する前の段階で会見を行ったことは極めて異例だったが、台風19号の接近を前に、様々な政府機関や自治体も事前の対策を呼びかけている。

こうした中、内閣府政府広報オンライン(@gov_online)でも、ツイッターで台風が来る前の注意点や、住宅の点検箇所などを相次いで投稿した。
1万を超える「いいね」が付いていたが、風が強まる前の家の対策として点検すべきポイント10カ所は次の通り。

出典:内閣府政府広報オンライン
出典:内閣府政府広報オンライン

・雨戸やシャッター(ちゃんと閉まるか点検補修を)
・窓(ひび割れやがたつきはないか)
・雨戸やシャッターのない窓(割れたガラス飛散防止のためにカーテンを閉めたり、窓に飛散防止フィルムを張る)
・雨どい(枯れ葉や砂がつまっていないか)
・屋根瓦やトタン(めくれたり壊れていないか)
・テレビアンテナ(錆びたりゆるんだりしてないか)
・物干し竿(飛ばされないよう下に降ろしておく)
・庭木(飛ばされたり、倒れないように固定する)
・植木鉢(強風で飛ばされそうなものは家の中へ)
・プロパンガス(固定されているか)



内閣府政府広報オンラインが、こういう投稿をするのは珍しいのではないだろうか?
遡ってみると、このアカウントで「台風○○号対策」のような個別の台風を対象にした投稿はほとんどなかった。
台風19号だけを取り上げて投稿したということは 、それだけ特別に気を付けなければならないということなのだろうか?
内閣府の担当者に聞いてみた。

台風に役立つ情報を投稿しました

――台風19号対策のツイートは、それだけ危険の度合いが高いとか、特別な意味があるのでは?

いいえ、特にありません。

――今回の他に「台風○○号が発生しました」という記事はないようだが?

このアカウントは、政府広報オンラインに掲載した「暮らしに役立つ情報」をツイートしています。
「台風○○号が発生しました」という形ではありませんが、台風シーズンを迎える8月にも同じ画像を投稿しています。

この時の反応がとても良かったこともあり、ちょうど台風19号が発生した時期に、台風に役にたつ情報なのでつぶやいたということです。

「内閣府防災」というアカウントもある

内閣府政府広報オンラインが特定の「台風○○号」について投稿するのは確かに珍しいことのようだ。
ちなみに内閣府のTwitterアカウントは13もあり、その一つ、内閣府防災(@CAO_BOUSAI)は災害関連情報を専門に投稿。
もちろん台風19号だけではなく、大雨や地震、噴火などに関する情報を発信している。



――Twitterの「防災」と「政府広報オンライン」はまったく違う?

「内閣府防災」は違う部署です。
こちらの「政府広報オンライン」は、あくまでも「暮らしに役立つ情報」の記事の中からピックアップした情報をつぶやいています。
例えば先ほどつぶやいた白血病に関する記事は、今月10月が「骨髄バンク推進月間」にあたるのでピックアップしました。

――台風の防災情報はたくさん「いいね」が付いているが、これからは「台風○○号」と個別に投稿する可能性はある?

そうですね。
もしかしたら、そうなるかもしれません。

今回「台風19号」という文言をつけて投稿したのに特別な意味はないそうだが、台風が接近する所では、台風15号と同じ程度の暴風が吹く恐れもあるという。
是非この投稿を参考に自宅の防災対策として早めの備えをして頂きたい。

「常識が通用しない…いま備える防災」特集をすべて見る!
プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。