絶品郷土料理“えびずし”
縁起物の高級食材として親しまれる伊勢エビ。
女性:
盛り上がる。
男性:
毎年出てきますね。定番ですね。
港町ならではの豪華な伊勢エビ料理が一堂に会するイベント。
鵜戸小中学校の運動会の昼食として、イセエビ弁当が恒例になっている。
鵜戸小中学校の赤団・団長、中学3年の外山礼堂さんは毎年、外山家定番の伊勢エビ料理を楽しみにしている。
宮崎県日南市の宮浦地区に伝わる郷土料理えびずし。伊勢エビを贅沢に使った炊き込みご飯で、昔から祝いの席などで親しまれてきた。
運動会当日に向けて2日前から準備
運動会の2日前、礼堂さんの父・浩士さんと祖父・喜義さんの姿は海の上にあった。
ーー子供のころから食べてたんですか?
祖父・喜義さん:
うん、食べちょったどー(笑)
父・浩士さん:
この中から獲りますね。運動会を頑張った後に味わって、自分が獲ったやつを食べてもらえれば。うれしく食べてもらえば良いかなと思いますね。
礼堂さんの母・久美さんは、礼堂さんの祖母・よし子さんと共に運動会当日の朝6時から準備をはじめた。
祖母・よし子さん:
孫たちがえびずし作ってって言ってくれるから、それが楽しみで。
母・久美さん:
いっぱい食べて、最後の運動会頑張ってもらえれば作った甲斐があるかなと思います。
運動会当日に振る舞われた「えびずし」のお味は…
運動会当日は快晴。そして待ちに待った昼食の時間になるとえびずしが登場した。
礼堂さん:
おいしいです。いつも通りです。いい感じの、えびの甘みとかもあるので。
妹・華妃さん:
おいしい。
母・久美さん:
食べてもらう前はどうかなと思っていたのでおいしいと言ってもらってよかったです。
えびずしが大好きな礼堂さん。先生にもおすそ分けをする。
礼堂さん:
少しでも色々な先生に知ってもらって、広まればいいなと思ったので。
礼堂さんは蓄えた伊勢エビパワーで威勢良く、競技に取り組む。
そしてプログラム最後の団対抗選抜リレー。礼堂さんは赤団のアンカーとして走り、赤団は競技優勝をした。礼堂さんは無事、団長の務めを果した。
礼堂さん:
家族に見守られてうれしいなと思いました。自分の成長した姿を見てもらっているということがうれしかったです。
礼堂くんの運動会での頑張りに両親は…
父・浩士さん:
自分から団長をすると言って、みんなをまとめた。感動をもらういい運動会をしてくれました。
母・久美さん:
旦那が小さいときから食べてる、お母さんの作るえびずしっていうのを自分のこどもたちもまた食べたいって、それがずっとつながっていけばいいなと思いました。
郷土の香りのするほんのり甘い家庭の味は家族への想いと共に受け継がれていく。
(テレビ宮崎)