一般の人へのワクチン接種「5月にも」

一般の人へのワクチン接種について、菅総理の周辺が「5月ごろに開始する準備を進めている」と語るなど、東京オリンピック・パラリンピックの開催より前に、一般の人にも接種が始められるように準備を進めているという。

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ワクチン接種はまず2月下旬から医療従事者への接種を開始した後、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人や高齢者施設で働く職員などを優先することにしている。
そして早ければ5月にも一般の人への接種開始というスケジュールで進めることで、東京オリンピックまでに出来るだけ多くの希望者に接種したい考えだ。

一方、海外の知見では16歳未満におけるデータが乏しいことを受け、日本もワクチン接種を受けられるのは当面16歳以上で、16歳未満は摂取できない。

さらに政府高官は、「65歳以上の高齢者にも健康な人とそうでない人がいる」とするなど、優先して接種する対象をより細かく検討する方針。

各自治体でも準備着々

政府関係者も「史上空前の規模」とする今回のワクチン接種。
各自治体では、その体制づくりが急ピッチで進んでいる。

保健所の業務が逼迫する中、東京・墨田区は国からの要請を受け、「新型コロナウイルス予防接種調整担当課」という専門の部署を12月1日に発足。ワクチンの接種に向けた具体的な準備を進めている。

1月1日現在、墨田区に住民票のある区民を対象に、ワクチン接種が受けられるクーポンの発送準備などが進んでいる。

ワクチンは2回受ける必要があるため、墨田区では2回分のクーポンはまとめて送られる。

また、ワクチンをマイナス75度で保管できる専用の冷凍庫2台も独自に確保したという。
医療機関が少ないエリアの住民にも足を運んでもらえるよう、ワクチンの接種会場を公共施設にすることも検討している。

墨田区・新型コロナウイルス予防接種調整担当 岩瀬均 参事
国の方もしっかり発信していただければ、間違いなく準備が進んでいくと考えています。
できるだけ多くの方に接種をしていただいて、コロナウイルスを撲滅というか、ない自治体にしていきたい。

また、日本医師会・中川会長は、河野ワクチン担当大臣に面会し、円滑にワクチン接種が実施できるよう申し入れることを明らかにした。

日本医師会 中川会長(午後2時ごろ):
新たにワクチン担当に就任された河野大臣にも、一両日中に協力を申し入れる予定であります。

(「イット!」1月20日放送)