女子7人制ラグビーの目標

埼玉県、熊谷で合宿を行ったサクラセブンズの選手達。
列島を熱狂の渦に巻き込んだラグビーワールドカップでの日本代表の躍動は、キャプテン中村知春にも新たな刺激を与えていた。

中村:
「私同い年なんですよ、リーチさんと。でも、全然違うなと思いました。自分自身の未熟さも感じましたし、主将としてなぜマイケルリーチ選手があれだけ信頼を得ているかっていうのを、一部でしかわからないですけど、学べました。桜をつける、日本を代表して戦う意味を実際に見て本当の意味で学ばせてもらいました。」

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リオオリンピックで正式採用された7人制ラグビー。

15人制と同じ広さのグラウンドを7人でカバーするため高い走力が必要とされる。
2013年からサクラセブンズの愛称をもつ女子7人制ラグビー。
リオでは10位、あれから3年、、、
開催国枠で出場を決めている東京オリンピックへ向け若い選手を招集した。

キャプテン中村知春は今後へむけての意欲をこう語ってくれた。

「若い力がたくさん入ってきたそのパワーを、形に、勢いにしなければいけない」

他競技からラグビーへ転向する選手たち

招集された選手の中でも他競技からそれぞれの武器を手にラグビーへ転向する選手が目立つ。

押切麻李亜(おしぎりまりあ)は重いソリを押したパワーを武器に、ボブスレーから転向。

「パワーは強いのでタックルされても倒れず進めるかな。平昌オリンピックにボブスレーで行けなくて、一度離れたいなと思っていました。やってみたら楽しくて。ラグビーの技術はまだまだ足りない。ボールの競技をやっていなかった分キャッチやパスが苦手なので人一倍たくさん練習しなきゃいけない。」

大竹風美子(おおたけふみこ)は、陸上の七種競技出身、身体能力抜群の20歳。

「スピードとパワーと全て(七種目競技がラグビーに)生きている。必要とされる選手になれるようにがんばっていきたい。もっとラグビーの理解度を高めて、東京では金メダル目指して自分に課されている仕事ができるように頑張ります。」

白子未祐(しらこみゆう)はラクロス出身。迷いながらも転向を決断。

「今しかできないこと自分にしかできないことをチャレンジしてつかんでみたかった。東京まであと1年。他の人の何倍何十倍ものスピードで上達しなければならない。」

「結果を残すチームにしたい」

日本に根付こうとしているラグビーの文化。
その火を消すこと無く、来年の東京へとつなげていこうと十人十色の武器を持ち寄り奮起するサクラセブンズメンバーの姿がそこにあった。

中村「他の競技をやってきた選手の武器との融合が見られるスポーツ、メダルを結果を残すチームにしたい。愛されて応援されていくチーム、15人制のみなさんの思いを継いでいく資格のあるチームにしていきたいと思います。」

【執筆:フジテレビ 報道スポーツ部 斎藤葵】

斉藤葵
斉藤葵