未来の日本スポーツ界を担う天才キッズたち。

6月23日放送の「ジャンクSPORTS」では、平均年齢10.5歳という、番組史上最もフレッシュなアスリートたちが登場した。

“伝説のプロ”になるために家族と離れ練習の日々

 
 
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史上最年少で世界ジュニア選手権を制した、天才ゴルファー・須藤弥勒ちゃん、7歳。

約1年前に番組に出演したときには「最終的にはマスターズを優勝して伝説になります」と話していた弥勒ちゃん。以降、“伝説のプロ”という目標に向かって大きな成長を遂げている。

2018年には、タイガー・ウッズすら成し遂げられなかった世界ジュニア選手権の連覇を達成。初めて出場した大人の公式戦、全日本アマチュア選手権で「89」という驚異のスコアをマーク。元世界ランク1位のリディア・コが持つ7歳での世界記録を大幅に上回る結果となった。

順調に成長している弥勒ちゃんは、伝説のプロになるべく、2018年9月からゴルフに打ち込むため、2人の兄弟と母親のいる群馬を離れて、父・憲一さんと茨城で生活を始めた。そのため、群馬の自宅横にある、娘のために作った660坪の立派な練習場は今、使っていない。

憲一さんは元々の仕事を辞め、ゴルフ場に就職。弥勒ちゃんはそのゴルフ場で、朝9時から夕方5時まで練習している。

また、この新生活を送るにあたり、プロゴルファーの高村亜紀さんに専属コーチを依頼。高村コーチは「スゴイものを持っている。教えて伸ばしてあげたい」と、千葉から引っ越すことを決意。専属コーチとして週に5日、指導している。

さらに、7歳にして“自己プロデュース”も完璧。弥勒ちゃんの練習を取材していると、番組スタッフに「変わった練習やります?」と提案。「ナンバーワン!私が一番よ!」と、カメラ目線で完璧なコメントもこなした。

約6時間半の練習を終え、ようやく帰宅した弥勒ちゃんだが、家の中にも練習場が。指導経験はないが、東大卒の父・憲一さんは次々とオリジナル練習法を考案し、弥勒ちゃんが飽きないように工夫を凝らしている。

そして、1日の終わりには5分ほどの座禅で心を落ち着かせて1日を振り返り、鏡の前で自己暗示の言葉を叫び続けるメンタルトレーニングを行い、1日が終わった。

 
 

スタジオでは、番組MCの浜田雅功さんが「(家族と離れて)寂しくないの?」と弥勒ちゃんに問うと、「寂しいですけど、ゴルフの腕を磨くには仕方がないと思います」との返事が。大人びた答えに浜田さんも思わず「すごいな…」とこぼした。

また、競技以外でやってみたいスポーツについて「バレエ」をやりたいと明かし、弥勒ちゃんは“白鳥の湖”を披露した。

槙野選手も絶賛!“西宮のメッシ”

 
 

天才サッカー少年・山﨑翔空(とあ)くん、8歳。

兵庫県に住む小学3年生で、身長は120センチと小柄だが、一度ボールを持つと、そのプレーは海外の超一流クラブから注目されるほど。

2017年の夏にレアルマドリードが日本で開催したジュニアキャンプに参加した翔空くんは、7歳で最優秀選手に選出。また、バルセロナが今年、日本で開催したジュニアキャンプでは、参加した全国の小学生250人の中からMVPに選ばれた。

そんな翔空くんが初めてボールを蹴ったのは、歩き始めたばかりの1歳の時。4歳になると、兄が入っていたサッカークラブに入団し、幼稚園の頃から、小学2年生の試合にも出場。自分より体格のいい年上を相手にゴールを量産した。

現在、翔空くんが所属する「西宮サッカースクール」は、日本代表の新たなエースとして注目される堂安律選手の出身クラブ。この名門クラブの小学3年生の入団試験に、翔空くんは小学1年生で合格。体格の大きい上級生たちを華麗なドリブルで抜いていく姿から、“西宮のメッシ”と呼ばれ、4歳から今までに決めたゴールは300点以上だという。

今回、翔空くんのプレーをジャンクファミリーのサッカー日本代表・槙野智章選手に見てもらうと「周りの子とレベルが違う!右足と左足、両方を使えて、足の裏を上手く使えていたのはすごい。プロのレベルでもなかなかできない。この映像、サッカー協会に送った方がいい!協会がサポートしなかったら俺がする、それか浜田さんがした方がいい」と大絶賛。

翔空くんのプレーは動画に編集してSNSに投稿されているが、中でも翔空くんを有名にしたのが、目隠しをしながらのドリブル。そして、最新のスゴ技はリフティングをしながらの縄跳びだという。

そんなスゴ技を身につけた翔空くんの練習場は、自宅にある人工芝を敷き詰めた5畳の手作りサッカーコート。ここで常にボールを触り、技術を磨いている。

 
 

スタジオでは、浜田さんが翔空くんに「(槙野選手から)褒められてたやん」と話を振ると、「嬉しいです」と笑顔を見せた。

ゲストのペナルティ・ヒデさんも「今すぐ海外に行ってほしい。順調に成長すれば、何十億、何百億稼げる人」と太鼓判。浜田さんから「(海外に)行きたい?」と聞かれると、「うん!」とうなずいた。そんな翔空くんは、今年の冬にバルセロナから練習に呼ばれているという。

吉田沙保里のDNAを引き継いだレスリング少女

 
 

オリンピック3連覇、世界大会16連覇を成し遂げ、今年1月に引退を表明した吉田沙保里さん。

沙保里さんの兄の子どもたち7人全員はレスリングに熱中しているが、中でも姪にあたる、13歳の七名海さんは、沙保里さんのDNAを色濃く引き継いだ、最強のレスリング少女。

七名海さんについて、叔母の沙保里さんは「七名海は教えたらすぐに対応できたり、技の習得が早いと思います。肝が据わって、緊張しないタイプ。体重も軽いのでスピードも速い。顔は負けていますね(笑)」と話した。

3歳からレスリングを始め、その1年後に参加した大会で見事優勝。小学生の時には、全国選抜大会で3連覇を達成。

七名海さんは「まだまだ。試合で勝っても思うように動けなかったりして。(目標は)オリンピックで優勝することです」と意気込んだ。

そんな七名海さんの強さの秘密は、吉田家の“合宿のような日常”にある。兄弟・姉妹はもちろん、親戚の子どもやレスリングを学びたい子どもたちが吉田家に住み込みで生活。同じ目的を持った少年・少女が、毎日食事も練習も一緒に行うことで、互いに切磋琢磨し合っているのだ。

ここで指導をするのは、沙保里さんの兄であり、叔父の栄利さん。七名海さんについて「力強さというよりは、ダックルに入るスピード。タックルに入るタイミングは七名海が(沙保里に)一番似ている。オリンピックの舞台に立たせてあげたい。世界の舞台で活躍できるような素晴らしい選手になってほしい」とエールを送った。

 
 

スタジオには、七名海さんの父・勝幸さんも登場。

3歳からレスリングを始めた七名海さんについて「家に道場があったので、産まれたらすぐに道場。ハイハイの時から」と明かした。また、沙保里さんについて七名海さんは「手の届かないような存在」だと話し、番組に出演する前には「恥ずかしがらずにハキハキと言いなさい」とアドバイスをもらったという。

食べること大好き!規格外の野球少年

 
 

侍ジャパンU-12の4番バッターで、13歳の森山竜之輔くん。

身長174センチに体重89キロと、大人と変わらない体格の森山くんは、同年代の野球少年と比べてもとにかく大きい。

侍ジャパンU-12の監督・仁志敏久さんは「今、体が大きいのは最大の武器。当たったときの飛距離は(当時)12歳の中で、群を抜いていた。体が大きいですけど、動きが遅いわけでもなく、積極的に動いていくタイプだったので(U-12に)選ばれた」と話した。

そんな森山くんは、食べることが大好き。食卓には大量のおかずが並び、「普段通り」だという、ラーメン鉢に入った2合半の白米をぺろり。「一回で多く食べられるように」とスプーンで白米を平らげた。

“食いしん坊”な森山くんは将来の夢について「プロ野球選手になって活躍したい。ジャイアンツに入りたい」と話し、プロ野球で活躍したら「ご飯をいっぱい食べたいです!」と笑顔を見せた。

スタジオでは、浜田さんから「毎日あれだけの量食べているの?」と聞かれると、森山くんは「夜ご飯はあれくらい。朝はお米1合くらい…」と明かすると、ゲストのビビる大木さんは「朝は小食なんです」とフォロー。

いろいろと規格外の森山くんは、過去にあるご褒美を目当てにホームランを連発したことがあるという。

ビビる大木さんは「チームメイトのお母さん達が、(森山くんに)ホームランを打ったら肉まん買ってあげると言って、彼は本当に打った」と話すと、森山くんは「(試合の)6回、7回の後半になったら、お腹が空いてきて、“肉まん買ってあげる”というのを思い出したら打てた」と告白した。

ウエイトリフティング界の天才中学生

 
 

ウエイトリフティング界に舞い降りた天才中学生・川﨑菜々紗さん、13歳。

小学6年生だった2017年、大学生も出場する全日本ジュニア世界選手権に史上最年少で出場して7位入賞。2018年には、同じ大会で見事優勝を果たした。

菜々紗さんの映像を憧れの八木かなえ選手に見てもらうと「バーベルが体に沿ってまっすぐ上がる、無駄のないフォームで技術がすごい。私が高1の夏に同じくらいの重量だったので、中学生でできるのはビックリ」と驚きを見せた。

そんな菜々紗さんを指導しているのは、世界選手権で銀メダルを獲得したこともある、母・さと美さん。父親も元選手で、兄と妹も競技を行っているウエイトリフティング一家だ。

1歳より前から家にあったバーベル型のおもちゃで挙げるまねをしていたという菜々紗さん。小学1年生の時から本格的に競技を始めると、その才能はすぐに開花した。

現在は、ウエイトリフティングの名門・京都府立海洋高校で高校生に混ざりハードな練習を行っている。さらに家でも、父親の手作り練習場で、高校2年生の兄と小学6年生の妹と、フォームのチェックを入念に行っている。

さと美さんは「私たちの時代は、女子が五輪種目じゃなかったので、五輪を目指すことも出来なかった。子どもに五輪を目指してほしい」と子どもたちに“夢”を託している。菜々紗さんも「一番の夢は五輪でメダルを獲ること」と話し、今年1月には夢への第一歩となるアンダー20日本代表合宿に13歳で参加。目指すのは2024年のパリオリンピックだ。

スタジオでは、菜々紗さんが競技をやっていることで悩んだ“あること”を告白。それは、「ウエイトリフティングは男の人がやるイメージがあるので、友達に言うのが恥ずかしかった」とし、「(聞かれたら)他にも水泳とかをやっていたのでそっちの方を言っていた」と明かした。もちろん今は、ウエイトリフティングをやっていると言えるようになったという。

SNSで注目!小柄でも力強い相撲を取る相撲少年

 
 

小さい体ながら、力強い相撲を取る「北方相撲クラブ」所属の元村康誠くん、10歳。

今年2月に行われた横綱・白鵬が主催する大会「白鵬杯」には、世界8つの国・地域から1200名もの少年力士が集まった。そんな大会で元村くんは、自分の体重の2倍以上ある相手に対し、驚異的な粘りを見せ見事に勝利。その動画はSNSにもアップされ、大反響を呼んだ。この大一番が評価され、元村くんは参加者1200名の中でたった一人に贈られる「技能賞」を獲得した。

普段は佐賀県に住む、ごく普通の小学5年生の男の子だが、SNSにアップされた動画がきっかけで地元では大スターに。

そんな彼の夢はもちろん、「力強い力士になること」。その大きな夢を叶えるべく、地元の相撲クラブで厳しい稽古を積み、圧倒的な体格差がある中学生と練習することもあるという。

しかし、クラスメートと比べても小柄な元村くんの目下の目標は、体重を増やすこと。監督である松尾清史さんもそれを第一に考え、監督が営む飲食店で山盛りの手料理を振る舞うことも。

どんぶりいっぱいのご飯にスパゲティ…と小柄な元村くんにとって、この量を食べるのは大変のようで、稽古よりもご飯を食べることの方が辛いと明かした。

スタジオではSNSでアップされた動画の反響について浜田さんから聞かれると、松尾監督は「普段の試合もあんな感じなので、これだけ広まるとは思わずびっくりしています」と話した。

また、相撲を始めたきっかけを元村くんは「監督の勧め」と明かし、当初は相撲をやりたいとは思わなかったという。

すでに頭角を現し始めている天才キッズたち。彼らがこれからどんな活躍を見せるのか楽しみだ。
 

『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送