新型コロナウイルスの影響もあり、街中でウーバーイーツなどの配達を見るのも当たり前の光景となった。
ただ、この写真をよく見ると、バッグにあるはずのロゴが見当たらない。

実はいま、Uberのロゴなどをあえて隠す、いわゆる“隠れウーバー”が急増している。
背景には一体、何があるのだろうか?

事故直後の現場をとらえたこの映像。
後ろから来た原付バイクが、ウーバーイーツの配達バイクに追突したが、追突した原付バイクの運転手が逆上し、信じ難い暴言を連発する様子をとらえていた。

追突した原付バイクの運転手「ウーバカイーツ!」

追突されたウーバーイーツ配達員「言い過ぎだよ」

追突した原付バイクの運転手「お前レベル低いね。だからウーバーできるんだな。まともな仕事つけないよね、お前みたいなのは…」

この暴言を吐かれたのは、30代の男性配達員。
2020年12月、神奈川県内で配達を終え、自宅に戻ろうとしていたところ、事故に見舞われた。
原付バイクの運転手は、男性がウーバーイーツのバッグを積んでいたことから、こうののしり始めた。

追突した原付バイクの運転手「こういうところで(ウーバーイーツの)全員が起こしてんじゃないの? トラブル。だって評判悪いじゃん。日本中で評判になっている悪いって、ねぇ知らないの? あなた」

男性に対する一方的な暴言は次第にエスカレート。

追突した原付バイクの運転手「お前バカだね~ほんと頭悪いね。ウーバカイーツ!」

配達員「言い過ぎだよ」

暴言はさらに続く。

追突した原付バイクの運転手「お前レベル低いね。だからウーバーできるんだな。まともな仕事つけないね、お前みたいなのは。稼げないねそれじゃあ。ウーバカちゃん、稼げませんね~」

こうした罵倒は約15分間も続いたという。

暴言を吐かれた配達員は、当時のことを振り返り...

暴言を吐かれたウーバーイーツ配達員「(交通ルールを守らない)人たちがいるかいないかと言ったら、いるんでしょうね。だから問題になるんだと思うんですけど…『全員が全員ではないですよ、失礼です』と言ったんですが、止まらなかったですね。なぜ、そこまで標的にされるのかなとは思います」

交通ルールを守らない一部の配達員による事故やトラブルが社会問題化する一方、コロナ禍によるデリバリー需要の高まりを受けて、ウーバーイーツは各地を快走。

しかし、配達員の間では気になる変化が起きていた。

ウーバーイーツのバッグには通常、大きなロゴが描かれているが、これを黒いテープなどで塗りつぶす“隠れウーバー”が急増しているのだ。
その理由を聞いてみると...。

隠れウーバーイーツ配達員「怒り狂ったように(車が)後ろからひくような感じで来たこともあります。あおり(運転)もあるし、ひかれそうになったこともあるし、なんでもあると思います」

交通ルールを守っていても、あおり運転などの危険な目に遭うことが多いという配達員。ロゴを隠すのは、そうしたトラブル対策だった。

隠れウーバーイーツ配達員「何度かありますね。車間距離が異様に近かったこととか、普通に公道を走っているときに、『危ねーな』みたいに怒鳴られた。『底辺だよね』みたいなことを言われたことあります」

コロナ禍に苦しむ店と人の助けにもなっているウーバーイーツがここまで責められるいわれはない。
「ウーバカイーツ」などと暴言を吐かれた配達員も、今後は隠れウーバーになることを検討しているという。

暴言を吐かれたウーバーイーツ配達員「自分としてはあまり(ロゴを)隠したくはないんですけども、実際にこの仕事に誇りを持ってやっていますので。ただ、あまりにもこういう事案が多いと、ウーバーと分からないような形にはしたいなとは思ってますね」