缶がつながる!?

人気のビール、コロナを扱う海外の大手メーカーが発表した缶の新デザイン。なんと、缶を縦につないで持ち歩いている。

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秘密は、缶のふたと底にある溝。ねじり合わせるだけでつながる作りになっている。

なぜこのようなデザインにしたのか。

中川真理子:
アメリカのスーパーなんですが缶を束ねる際にはプラスチックの輪っかのようなもので束ねています。

つながる缶はこうした包装に使われるプラスチックゴミを削減するためのアイデアだった。

ミニストップがレジ袋1枚3円で提供

プラゴミ削減に向けた動きは日本でも。24日、コンビニ大手ミニストップでレジ袋の有料化実験がスタートした。今回の実験では、買い物袋の持参を呼びかけ、レジ袋が必要な場合は1枚3円で提供する。

1枚3円のレジ袋を購入した人からは「しょうがない。出先だとエコバッグを持っていないので」といった声が聞かれた。一方、「使わない。これだけのものしか買わないのでこのまま」とレジ袋を買わなかった人も…

実験は千葉市内の2店舗で行われ、原料の一部にサトウキビなどを使ったレジ袋を有料にして利用客の反応などを検証。来年2月までに約40店舗にまで拡大することを検討する。

長期的に健康被害が

コンビニでもレジ袋の有料化の動きが出てきているが、今なぜレジ袋を有料化したり、なくす動きが増えているのか。

日本で使われているレジ袋の数は年間約300億枚。1人あたりにすると250枚ほど。レジ袋の一部はプラスチックゴミとして海洋汚染の原因となっている。
細かく砕かれたマイクロプラスチックを魚などが食べる。それを食べてしまった魚を今度は人間が食べる。この循環の中で長期的に健康被害が出るといわれている。

東京農工大学の高田教授によると「すぐに影響が出るわけではありませんけれども将来にわたって子どもたち世代に影響が出るのでは」という指摘だ。生殖機能や免疫機能の低下肥満やアレルギーなどを起こす。

こうした状況がある中で、経産省は2020年4月にもスーパーやコンビニなど小売店でのレジ袋有料化にしていく方針。

セブンーイレブン・ジャパンでは2030年までにプラスチック製のレジ袋を全廃。紙製の袋を一部、試験提供している。

ファミリーマートではレジ袋を軽量化することを目指してプラスチック量を減らしていく。
ローソンでも2030年度にレジ袋量を半減することを目指して動いている。

加藤綾子キャスター:
今週末、G20がありますがそこでも大きく取り上げられそうですよね。

風間晋解説委員:
日本は議長国ですから各国を対策を取りまとめるという。そこに注力しているわけですよね。ですから話題にもなると。こちらは国別の、海に流出したプラスチックの量です。

風間晋解説委員:
これを見ると、日本は30位、アメリカも20位ということで優等生みたいに見えるじゃないですか。
でも、これは日本やアメリカからプラゴミを中国や東南アジアの国々に輸出できていた時代の2010年の推計で今は中国も、東南アジアの国々もプラスチックゴミはもう受け入れないという状況になっていますから、日本としても実はG20で格好よく見せたいというだけじゃなくて、G20の後に世界のこの状況を改善するための外交努力をいかにやれるかというところが問われているんだと思います。

加藤綾子キャスター:
しっかりと生活に浸透するまで訴えかけなければいけない。それから、周りを見ていてもプラスチック製品ってたくさんあるんですよね。そういった製品をどうするのかそこも考えないといけないですね。

(「Live News it!」6月24日放送より)