大阪で開かれている卓球の全日本選手権。

天才卓球少年・松島輝空選手と対戦したのは、異色の経歴を持つ35歳の選手です。

日本の頂点を決める卓球の全日本選手権。

緊張した面持ちでラケットを握るのは奈良県代表の岩城禎選手(35)です。

神戸大学法学部出身で、もともとは父と同じ弁護士を目指していましたが、その道を断念。

35歳で初めてこの夢舞台に立ちました。

岩城さんが卓球と出会ったのは小学5年生の時でした。

【岩城偵選手】

「陸上部に入りたい人が9人いて、8人しか入れないとなって、9人で1人ジャンケンして負けを決めろと先生に言われて、僕の記憶では僕だけグーで全員パーで…」

この不運ともいえる出来事をきっかけに、岩城さんはどんどん卓球に魅了されていきます。

弁護士の道をあきらめ公務員になりますが、卓球に打ち込みたいあまり2年で退職。

今は投資家として生計を立てながら、1日6時間ほどの練習を続け、ようやく全日本の切符を手にしました。

注目の初戦の相手は、なんと2020年に小学生の部で6連覇を達成した天才卓球少年・松島輝空選手です。

【岩城偵選手】

「誰とあたっても実力的に厳しいですけど、将来の日本のエースと試合が出来るので楽しみの方が大きいですけどね」

そして、1月14日。ようやく立てた夢の舞台。

22歳も年下の格上相手に、岩城選手も意地を見せます。

しかし天才卓球少年・松島輝空選手に圧倒的な力を見せつけられます。

徐々に点差を広げられ、結果は3-0のストレート負け。それでも岩城さんにとって特別な1日となりました。

【岩城禎選手】

「色んな気持ちがあるんですけど、一言で表すなら楽しかったです。自分の中で一番人生を充実させてくれたものが卓球なので、死ぬまで卓球を楽しむことを夢にしたいなと思います」