新型コロナウイルスが日本で初めて確認されてから、15日で1年。

当時対応にあたった厚生労働省の鈴木康裕前医務技監は、「不確実性の中での意思決定が最も困難だった」と、当時の苦悩を明かした。

厚労省医系官僚のトップとして、2020年8月まで対応を指揮した鈴木前医務技監は、2020年2月に発生したダイヤモンド・プリンセス号への対処で、国家的な危機を感じたと振り返った。

厚労省・鈴木前医務技監「あれに出合って初めて、これは国家的な危機だなと思った。われわれにとって、目を覚まさせられる体験だった」

拡充が進まなかったPCR検査は、必要数に比べて、圧倒的に足りなかったと反省を述べている。

厚労省・鈴木前医務技監「(2009年の新型インフルエンザの経験ふまえ)やはりPCR能力は強化すべきだと。今からの反省点としたら、この10年間の間に、きちっと拡大しておくべきだった」

そして、これまでの新型コロナ対応で得た知見で、準備することが大事だと述べている。

厚労省・鈴木前医務技監「不確実性の中で、どういう意思決定をするかが最も困難なところだったと思う。いま、この感染に学んで、将来のために準備をすることが、社会を強靱(きょうじん)にしていくということだと思う」