10月27日から東京ビッグサイトで開催される「第45回東京モーターショー2017」。

開幕を前にきょう報道陣に公開され、自動車の未来が紹介されていた。

東京オリンピックで燃料電池バス

トヨタは燃料電池バス『SORA』をお披露目した。

来年から実際に運用が開始される予定で、2020年東京オリンピック・パラリンピックで、東京を中心に100台以上が導入される予定となっている。

燃料は“水素”。車体に高圧水素タンクを搭載していて、酸素と反応させることで電気を発生させる仕組みとなっている。走行時にCO2や環境負荷物質を排出しないため、環境に優しいのだという。

定員は座席22名、立席56名、乗務員1名の合計79名。今の路線バスは、シフトチェンジをした時にガクッとショックが起きることも多いが、このバスは、車内で立っている乗客の安全性に配慮してモーター走行を取り入れている。加速制御機能によって、急加速が抑制され、緩やかな発進ができるのも特徴だ。

さらに、車内外に配置した8個のカメラが、バス周囲の歩行者や自転車などの動きがあるものを検知。運転手へ音と画像で知らせる「バス周辺監視機能」もついているため、事故を減らすことが期待されている。

また、災害時などに電源としての利用ができるよう、大容量の外部給電システムが備わっていて、移動手段以外としても社会に貢献できるとトヨタは胸を張る。

レベル3の自動運転

政府が策定した自動運転技術のロードマップでは、難易度を初期段階の「レベル1」から完全自動運転の「レベル4」まで4段階に分けている。

レベル1:アクセル・ブレーキ・ハンドル操作のうち、いずれかが自動で行われる
レベル2:アクセル・ブレーキ・ハンドル操作のうち、複数が同時に自動で行われる
レベル3:アクセル・ブレーキ・ハンドル操作の全てが自動で行われる。
 ただし、緊急時はドライバーが操作。
レベル4:ドライバーが運転に関与しない完全自動運転。


国内メーカーではレベル2の車が販売され始めているが、今回パイオニアが展示していたのはレベル3を想定したコンセプト・コックピット。

一般道での自動運転レベル3以上を想定したコンセプト・コックピットで、独自の走行空間センサー「3D-LiDAR」と連携した安心・安全機能やエンタテインメント機能を体験できる。

自動運転向け高精度地図や、自動運転用地図の更新・運用を行う"データエコシステム"など、レベル3自動運転に向けた新たな取組が進められていることがわかる。

期待される自動車と社会の未来は?

西棟に作られた巨大なドーム。

これは「THE FUTURE」と名付けられた、東京とモビリティの未来を描くインタラクティブ型展示。

事前にアンケートに答えてドームの中に入ると、参加者が求めている自動車の未来モデルを、まるでプラネタリウムのようにドーム内いっぱいに広がった360°ドームシアターで見ることが出来る。

自分で自動車を運転しているかのような錯覚に陥る映像は、迫力満点だ。

この展示で示された未来モデルは6つ。

SOCIAL GOOD:技術で社会を変えていく未来
UNIVERSAL:すべての人にやさしい未来
MOVE:社会や経済が活性化する未来
DRIVE:自由がどんどん加速する未来
PRIVATE:場所や時間に縛られない未来
SHARE:体験を仲間とシェアする未来


事前に答えたアンケートの結果で、参加者の志向を分析して、求めている未来モデルがリアルタイムに生成されていく。

筆者が訪れた時はまだ1000件近くの回答数しか無かったが、東京モーターショーに訪れる数十万もの参加者の回答が集まると、自ずと未来の自動車と社会との関係がどのようなものになるか見えてくるのではないだろうか。




自動車メーカーの展示では15社中11社が電気自動車を展示しているほど、EVへのシフトが進んでいることがわかる今回の東京モーターショー。

動力の変化もさることながら、自動車と社会の関わりの未来も楽しみだ。


(執筆:editors room)