朝日新聞社が今月3、4日に都内の有権者を対象に行った電話世論調査によると、現時点の投票先は小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が27%で、自民党の27%と並んで最も高くなった。4月の朝日新聞の調査では自民が31%、都民ファーストが20%でした。調査直前の1日には小池氏が都民ファーストの会の代表に就任、追い風となっているようだ。平井上席解説委員が9日時点の情勢を分析した。

小池知事が都民ファーストの会代表に就任し支持率上がる

この前に何社かが世論調査をしたときは、自民党の方が都民ファーストより高かった。意外に小池知事の人気が高い割に都民ファーストの人気が低いのが不思議だった。一つの理由として、小池知事=都民ファーストと思っていない人がいたのではないか、ということだ。そして小池知事が都民ファーストの代表に就任すると、朝日新聞の支持率が上がった。

この数字通りの議席配分ではないかとみられている。自民党・都民ファーストも議席45前後ずつで第1党争いをする。また、公明党が頑張っていて20以上とるだろうと言われていて、都民ファーストと公明党で過半数取るのではないか。意外に共産党が弱く、共産党だけが公約の中で豊洲移転に反対しているが、後は条件付きで豊洲移転と言っている。築地再整備を打ち出して以来、共産党の支持が下がっている。共産党はそれ以来調子が悪くなってきていて伸び悩んでいる。公明党・都民ファーストで与党過半数は取れるだろうというのが現状だ。

盛り上がり方によって変わる“投票数”

朝日新聞の世論調査で、現時点の投票先について“分からない”と答えている人が21%とあるがこの人たちは投票には行かないのではないか。また、自民・都民ファーストに入れると言っている人の中にも投票に行かない人がいるだろう。

どちらかというと自民・公明・共産は組織政党なので行く人も多いが、都民ファーストは無党派層が多いため行かない人が多い。ただ、盛り上がれば行く人も多くなり、そういう意味では都民ファーストがいくつとるかが見えない。

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本来、都知事が政党のトップになってはいけない、二元代表制で有利になってしまうため。これまで都知事や市長は色々な政党の支持は受けるが、無所属で出てバランスをとっていた。小池知事があえて政党のトップに立ったというのは賭け、それに対する批判もあるが現状では評価する人も多い。

“争点なき都議選”事実上、小池知事の“信任投票に”

東京都には色々な問題があるが、豊洲移転もはっきりしないし、五輪のお金もよくわからないまま都議選を迎えると思う。受動喫煙防止条例も各党の差がよくわからないまま。

恐らく争点は小池知事を“信任する”かどうか、あるいは小池知事を“好き”かどうか。そういう選挙になるだろう。小池知事自身もそれはわかっているはず。細かい政策ではなく“私を信じなさいよ”ということ。

確かに小池知事を“支持する”が70%いて、小池知事自身の人気は高いように思えるが、基本的に知事の支持率はどこも70%くらいはある。ただ実際に都民ファーストの支持率は27%と出ていて、ある程度、小池知事の支持はある。

都民ファーストの支持率は自民とほぼ同じくらいあるため、恐らくそれくらいの議席はとるだろう。間もなく都議選告示、結果がどうなるのか注目。


(執筆:LUNCH TAG)