(動画は2020年12月22日放送)

<福島県郡山市の石井電算印刷>

2019年は東日本台風で浸水の被害を受け、2020年は新型コロナに苦しめらた。

感染拡大に伴い、小売店は営業を見合わせ、イベントは相次いで中止され、チラシやポスターなどの注文が減少。

緊急事態宣言が出されていた5月の売り上げは、例年の半分まで落ち込んだ。

業績回復のきっかけとなったのは、紙製のマスクケース。プラスチック製にはない、強みがある。

石井電算印刷株式会社・石井祐一代表取締役:「紙製のほうが使い捨てできて、安全かなというところで開発してみました。お店の宣伝とか、紙ですので自由に印刷できるので、デザイン性でもうけたのかなと思っています」

抗菌作用があるインクを使い、デザインや色のバリエーションを豊富に揃えたところ、福島県の内外の宿泊施設や医療機関、美容室などに50万枚を販売するヒット商品となった。

さらに…新たに開発したのが、うちわ状の商品。

食事など、どうしてもマスクを取らなくてはいけないときに、口元を覆って飛沫の拡散を防ぐことができるというもの。

「マスク会食」の呼びかけを追い風に、約3万枚を販売。

売上を、例年の約8割にまで引き上げる原動力となった。

商品開発の根底にあったのは「自分たちにできることを」という思い。

石井電算印刷株式会社・石井祐一代表取締役:「なかなか終息が見えない中で、我々ができること。印刷屋ができることということで、紙製の抗菌製品を使って、少しでもみなさんの暮らしに役立てればなと思っています」

<郡山市で、金型の製造や手術器具の開発を行うケイ・エス・エム>

「キリン」をモデルにした消毒液の噴射器を開発した。

小学校1年生から3年生の平均的な胸の高さに合わせて作られている。

ケイ・エス・エム・佐藤弘康営業部主任:「こちらの筋肉の、このラインですね。このラインを、図鑑など見ながら表現することにこだわりました」

ここでも、根底にあったのは”自分たちの技術で社会の役に立ちたい”との思いだった。

ケイ・エス・エム・佐藤弘康営業部主任:「楽しんで手指の消毒をしてもらうということを、私たちは、ものづくり企業として貢献できればなと考えています」

試作品はすでに2つの賞を獲得し、栃木県の日光東照宮でも使われていて、今後は、主に法人向けに販売する予定。

「自分たちにできることを」

自社の技術を活かして、社会のニーズに応えようとピンチをチャンスにかえている。