「未来」が詰め込まれたブースが次々登場

米テキサス州オースティンで開催されているSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)は10日、多くの企業のハウスが立ち上がり、街全体がさらに盛り上がりを見せている。

日本からはソニーが「WOW Studio」と名付けたブースをスタート。「遊び心に溢れた仕掛けで世界中に感動を提供する」というだけあって、会場は単なる最新テクノロジーの見本市ではない雰囲気があった。

例えば、エアホッケー。普通のゲームセンターに置いてあるものと基本的な考え方は同じだが、現実のパッドとプロジェクションマッピングなどの技術を使ったバーチャルのパッドが目の前に現れ、遊んでいるとその境界線がなくなってしまう不思議な体験ができる。

他にもホラーコンテンツやキャプテン翼の世界など、現実とバーチャルの区別がわらかなくなるような仕掛けが随所に見られた。

エアホッケーの定義を変えるかもしれないエアホッケー

パナソニックは、昨年に引き続き、社内公募で選ばれたアイデアを試作品として作って展示。イヌ用の電動歯ブラシやおにぎりを作るロボットなど、海外を意識しつつ日本でも通用しそうな「未来のカデン」が並んだ。

未来のカデン

パナソニックハウスの2階では、「未来のカデンをカタチにする」という活動の一環として、3日間で合計9つのセッションが行なわれる。

初日の10日には、経済産業省の前田泰宏審議官らが登壇。「日本から世界へ発信する第0次産業革命」について説明があった。

それによると、物質社会は生命がベースに、集中管理は非集中管理に、化石中心の社会は循環中心に変わっていくことがありえるという。

会場からは、「なぜ数が増えるのではなく『0次』なのか」といった質問が飛んでいた。公式セッションに日本メディアとして初めて呼ばれたホウドウキョクの能勢伸之解説委員は、この場所でも登壇する予定だ。

前田泰宏審議官

「戦場」も「SEX」も同じ

CNNハウスでは「SEX & LOVE」という刺激的なタイトルの新シリーズのプレミア試写会が行なわれた。

今回上映されたのはインドの事例で、因習や世代間の意識、トランスジェンダーやSMなど、これまでのタブーを突き崩すような取材となっていた。

取材をしたのは、テレビニュースの第一線で活躍する国際ジャーナリストのクリスティアン・アマンプール氏。実際に会場に現れ、大いに沸かせた。

クリスティアン・アマンプール(左)

戦地での取材や各国の大物インタビューなどをしてきたことで知られる彼女が「SEX & LOVE」について語るのは意外な感じがするが、アマンプール氏は「私はこれまで人間と人間のつながりや、人間自身を取材してリポートしてきた。SEXは人間と人間が根源につながるもので、変わりはない」と強調した。

東京や上海、ロンドンなどでも取材をしていて、今後、公開されるという。

11日からは、SXSWの中心となる建物のコンベンションセンター内で、各国の企業や団体がブースを構えるトレードショーが始まる。日本から大企業やスタートアップも多く出展していて、どれだけ存在感を示せるかが注目される。