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日本一のうどんの産地である香川県。このなかでも“うどんの聖地”と呼ばれる三豊市。この三豊市がうどんに特化した地域商社「瀬戸内うどんカンパニー」を設立、さらにこの会社の「CUO」(チーフ・うどん・オフィサー)最高うどんビジネス責任者を募集したことが、年1000万円という報酬も含め注目を集めていた。

今月、この瀬戸内カンパニーの初代CUOが決定。選出された北川智博さんと中継をつなぎ、話を聞いた。

初代チーフうどんオフィサー、どんな人?

海老原優香アナウンサー:
自己紹介をお願いします。

北川:
このたび瀬戸内うどんカンパニーのCUOを拝命することになりました、北川智博と申します。幼少期から高知という地域の課題がたくさんあるところで生まれ育って、ずっと地域に関わる仕事をしたいと思っていままで活動してきました。

いまは地域産品のプロデュースをするベンチャー企業を経営しています。こちらをやりながら、瀬戸内うどんカンパニーにもそのノウハウをいかしていきたいと思っています。

うどんビジネスの展望

佐々木俊尚:
どんなことをやってみたいと思っているんですか?

北川:
大きく3つ考えています。

北川:
例えば商品開発事業。地域の産品を百貨店さんや海外の販売チャンネルに展開をしていけるブランドを作っていく。地域産品にはいいものがあったので、いままではそのまま出していたんですけど、マーケットのニーズから逆算をして商社の人たちが欲しているものに加工したりブランド化をしていくような事業をやっていきたい。

佐々木:
うどんはポテンシャルがあるんでしょうか。

北川:
調査をしたんですけれども、うどんは意外と2、30年くらいほとんど競合が増えていない。同じような類似商品が凄く多いですが、新しいものがなかなかできていない。例えば、いま必要とされている健康の需要とか。減塩とかグルテンフリーといったものもできるんじゃないかなと思っています。

佐々木:
完全栄養うどんとか(笑)。糖質ダイエットうどんとか。

北川:
そうですね(笑)

佐々木:
海外のうどんの可能性ってどう考えていますか?

北川:
海外も非常に高いと思っています。日本の出汁ブームとか日本食ブームの中で、技術力が要るようなものがそこまで展開できていないので、このあたりマーケットのニーズを掴んで、どこの国のどういうターゲットに対してどういう商品を展開していくのかというのはかなりホワイトスペースがあるのかなと。

「瀬戸内」の振興も

北川:
瀬戸内うどんカンパニーは「うどん」「瀬戸内」という2つの切り口をもっています。地域の産品も売っていくということもやはり重要です。例えば三豊にはすごく美味しいフルーツがあります。例えば桃とかブドウっていうのは大きな産品になっていますし、他にも安納芋とか柿、梨、レモン、みかん、国産トロピカルフルーツなどがあるんです。なので、例えばフルーツうどんみたいな。

佐々木:
インバウンドも期待できるんですかね?

北川:
高松空港に格安航空が通っているので、台湾や香港とかのお客さんが来られてます。でも結局三豊にまでは来ていない。通り過ぎるだけとか景色を見るとかはあるかもしれないですけど。滞在して2、3日楽しめるような着地型観光みたいな展開も考えていかないといけないと思っています。

佐々木:
うどん打ち体験みたいなものもあるんでしたっけ。

北川:
そうですね、香川県内に20軒くらい。全部調べてみたんですけども、基本的に1時間くらいでできる、1000円くらいの体験コースしかありません。なので逆にちょっとディープな、3日間くらいの泊まり込みでやんなきゃいけないのとか。

海老原:
すごいディープ!

北川:
でも海外の方とか多少値段が高くてもディープな体験を求めてらっしゃるかたとかそういう人たちにはそういうもののほうが合っているんじゃないかなと思います。

海老原:
でもそのほうが本当にそこでしかできない体験になりますよね。

「1000万は委託費みたいな感じ」

海老原:
年収1000万円というのはどのように感じますか?

北川:
年収っていう感じではないですね。事業を立ち上げる委託費みたいな感じなので。この1000万を原資に事業を作っていかなきゃいけないので、僕の給料になるという感じではありませんから。

佐々木:
役場と仕事をするのは結構大変なことも多いと思いますけど、フリーハンドにやらしてくれそうな感じはありますか?

北川:
実はすごく迷ったんですよ。地域でまだ成功事例がしっかり出ていないものをやっていかなきゃいけない。最終的に決められたのは地域の人たちと気が合って好きになれたのはもちろん、市役所の人たちがすごく問題意識を持って動いてらっしゃるので、この人たちと一緒に動けると成功させられるんじゃないかと思えたっていうのはあります。

佐々木:
熱量は大事ですよね。

うどんをフルカスタマイズ

鈴木康太(ギズモード・ジャパン編集長):
あの、すごい、思いつきでいいますけど、AIの力で美味しいうどんを打てるマシンはどうですか。

佐々木:
ギズモードさんらしい。

北川:
そういうのもあると思います。ちょっとやりたいなと思っているのは、フルカスタマイズで自分でうどんのメニューを作れるというもの。NIKEiDみたいな感じで、自分が作ったうどんを人に送れるとか、人気のある人が作ったうどんを購入できるとか。

鈴木:
スマホでカスタムしてそのまま買えたら面白いですね。

米川一成取材撮影部長:
できる男って感じですね。

鈴木:
喋りに一点の曇りもない。



(執筆:FLAG7)