ライドシェアのUberやカーシェアリング、中国で流行している自転車のシェアサービス「モバイク」など、最近、シェアサービスが活況となっている。

そんな中、今、中国で最先端なのが「傘」のシェア。ゲリラ豪雨など突然の雨の際にはとても重宝しそうなサービスだが、すでにサービス自体に暗雲が立ち込めているのだという。

傘のシェアサービスに立ち込める暗雲とは何なのか?ギズモード・ジャパン前編集長の松葉信彦さんに、ギズモード・ジャパンの記事をもとに解説してもらった。

全国11都市に30万本の傘を配置

傘のシェアサービスを提供しているのは「Sharing E Umbrella」という会社。

柄の部分には番号式のロックも備えられていて、スマホのアプリを通して解除の番号を入力すると、傘が使えるようになる。

およそ300円の補償金と、利用時間30分ごとにおよそ8円の利用料金が課金される仕組みで、全国11都市に合計30万本のシェア用の傘を配置していた。

サービス開始から数週間でほぼすべてが消息不明に

松葉信彦(ギズモード・ジャパン前編集長):
所定の場所にあった傘を借りて、傘のラックに戻すというサービスだったんですが、返す場所のトラッキング(追跡)がちゃんとできていなかったので、みんな全然、返さなかったんです。

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佐々木俊尚:
普通に考えると、スマホで開錠できるってことは、どの傘をどの人が持っていったかは把握できているはず。

松葉:
おそらくはあると思うんですけど。全国11都市に合計30万本のシェア用の傘を配置したんですが、サービス開始から数週間で、ほぼすべてが消息不明になっています。

佐々木:
数週間でほぼすべてが消息不明っていうのは、よっぽどサービスの構造的な問題があったのかな。

松葉:
おそらくなんですけど、シェア用の傘を家に持って帰っちゃって、その後、家から傘をさして行くときには、自分の傘をさして行こうってなってしまう。だから、家の中にシェア用の傘が眠っているんじゃないかっていう話があります。

佐々木:
返す仕組みがちゃんと作れなかったのかな。普通は借りっぱなしだったら、課金されなきゃいけないんだけど、それがないんじゃない?

松葉:
30分8円というのがおそらくあるはずなんですけど、そこがきちんと機能していないのか。

佐々木:
ちゃんと作れば、ちゃんと機能するんじゃない?

松葉:
ちょっとした工夫というか、きちんと追跡して、さらに課金とか。この傘のシェアサービスでは、傘に広告とかが付いていたりとか、というのもやっていて、広告の出稿とか出資とかは順調にいっているそうなので、まだ諦めていないみたいです。

改善していけば、一大ビジネスになるんじゃないかなぁと思います。


ギズモード・ジャパンの記事
「中国の傘シェアリング・スタートアップ、サービス開始数週間でほぼすべての傘(30万本)が消息不明」
http://www.gizmodo.jp/2017/07/13umbrella_sharing.html



(執筆:FLAG7)