家電メーカーの「SHARP」の公式ツイッターのひとつである「シャープ製品」(@SHARP_ProductS)のアカウントが炎上して、運営を停止しました。
事の発端は、6月26日に「任天堂」が新製品の「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」の告知をしたツイートに対し、翌日「シャープ製品」の公式ツイッターがリプライしたこちらの投稿。

「シャープ製品」の公式ツイッターで「スーファミ ミニ」の収録ソフトの価値を独自に換算、中には「価値0」というソフトもあり合計の価値は4600円と実際の価格の7980円よりかなり安く評価しました。すると、この投稿に対して「名作ゲームの価値を0円にするなんて」など批判が集まり、同アカウントはその後投稿を削除し、28日には「不適切な発言だった」と謝罪、その後もツイートをやめていました。
そして7月11日、シャープの別の公式アカウント「シャープ株式会社(@SHARP_JP)が、炎上した「シャープ製品」のアカウントの運営終了を報告するとともに、問題の発言に言及しました。
「インターネット、特にツイッターは、だれかが好きなもの、思い入れのあるものを共通項に人々が繋がりあう側面があると、私は思います。だからこそ企業アカウントはどんな時も、だれかの好きや思い入れを否定することは決して許されません。ほんとうに申し訳ありませんでした。」


鈴木理香子アナ:
「シャープさんとタニタくん」といわれる人気の公式アカウントとは別の「シャープ製品」の方が炎上したわけですが…。
古市憲寿:
個人的なことをつぶやいちゃって炎上したってニュースですよね。でもなんで言いたくなったんでしょうかね「スーファミ ミニ」のことを。
P.K.サンジュン(ロケットニュース24):
「ファミコンミニ」が流行ったんで「スーファミ ミニ」自体はすごい話題になってましたね。まあ世代の人でグッとくるものがあったんじゃないですか。じゃなかったら計算しないですよね。
古市:
しかもこれ自分の価値でしょ。個人的な思い入れの価値。
鈴木:
皆さんの批判の中には「なぜ公式アカウントでつぶやいちゃったのか。個人のアカウントでやればよかったのに」というのもありました。
サンジュン:
公式アカウントとはいえパーソナルな部分をちょっと出していくっていうのは重要だと思うんですよ。今回の場合、僕は行き過ぎたとも思わないですけど、これが前例になっちゃうんだろうなって気がしますけどね。
古市:
個人的なことがなかなか言いにくくなる。バランスってすごく難しくて、シャープ公式とか震災時のNHKのツイートとか話題になりましたけど、この絶妙なバランスって意外とできる人がいないんだろうな。みんなマネして失敗しちゃうんだろうな。

思い入れは人それぞれ違う
古市:
ニンテンドークラシックはどうですか?
サンジュン:
ファミコン・スーパーファミコン世代なんでドンピシャなんですけど、僕は「スーファミ ミニ」にちょっと異議ありますよ。「ファイナルファイト」入ってないじゃないですか!スーパーファミコン発売した時の目玉商品だったんですよ。「スーファミ ミニ」かなり思い入れあるので実際にロケットニュースの記事で書きました。これは違うって。でも僕が選んだ奴はいろんな人の意見を聞くと任天堂の株価が下落するくらいひどいチョイスだって(笑)
古市:
思い入れが違うからどれ選んでも文句言う人は言うだろうし。
鈴木:
きっと「シャープ製品」の人も思い入れがあったんでしょうね。そのワールドの中の世論を間違えちゃったのと公式というのがね。
古市:
200円じゃなく2千円とかにしておけばよかったんですよ。全部合わせたら34万円とかいっておけば別にそれでよかったのに。ちょっと批判したかったのかな。

(執筆:FLAG7)