鈴木理香子アナウンサー:
ACジャパンが、昔話の桃太郎をモチーフにして今のネット社会を強烈に風刺する広告キャンペーンを始め、大きな話題になっています。

ナレーションを担当したのは美輪明宏さん。

「昔々、あるところにお爺さんとお婆さんが幸せに暮らしていました。ある日お婆さんが川で洗濯をしていると、どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が」

ナレーション「その桃を拾い上げると…批判の声が殺到しました」

ナレーション「声を荒げる前に、少しだけ考えてみませんか?」

社会学者 古市憲寿:
「昔話」って今だとダメな表現も多いですよね。例えば、お爺さんが芝刈りに行くっていうけど、その山は他人の私有地かもしれないからアウトじゃないかとか、おばあさんが川で洗濯をするのも、汚れた水をそのまま流していいのかとか、いろいろあります。

ロケットニュース24 中澤星児記者:
「桃を食べろ」っていう意見もあります。食べ物を残すなとか粗末にするなとか、そういう系のクレームですね。

誹謗中傷するのは10代の子どもが多い

古市:
ネットでイチャモンをつける人達って10代の子が多いんですよね。ネトウヨと呼ばれる人達も、もちろん高学歴な人はいるんだけど、意外と中学生が多かったりする。

中澤:
それは今まで炎上してきた経験則ですか?

古市:
経験則もあるし、問題になったニュースでも聞きましたよ。誹謗中傷とか脅迫とかやっていたのは、実は中学生だったとか。

鈴木:
中澤さんはロケットニュース24で顔出しの体当たりレポートをやったり彼女を募集したり、いろいろやっていますが誹謗中傷されないですか。

中澤:
以前、彼女募集を記事にしたときは、どっちかっていうと応援する声がすごく多かったんですよ。それはたぶん僕が明らかにモテない感じがするからだと思うんですけど。

古市:
今も募集してるんですか?

中澤:
いや期間を切っていたので見つからずに終わりました。

古市:
敗因はなんなんですか?

中澤:
そこ深めます?敗因は僕自身だと思うんですよね。

古市:
今着ているTシャツに「恋は必然」「愛は偶然」って書いてありますけど。

中澤:
まあ、どっちも無かったんでしょうね。

ネットで誹謗中傷されたら警察へ

中澤:
ディスられるのはTwitterが多いですね。僕の個人アカウントに、「これ聞く必要ある?」って思うような言葉が来ることもありますよ。全然関係ないのに「死ね」とか「気持ち悪い」とか言われたら一瞬へこみますけど、まあミュートですよね。意外にガンガンミュートすると気分がスカっとするんですよ。

古市:
僕は結構、警察に行くんですよ。
まあ色んなケースがありますけど、結構警察はちゃんと動いてくれます。例えば「死ね」とかって一言でも動いてくれるんですよ。明らかな殺害予告の場合は警察に相談したほうがいいでしょうね。

中澤:
警察に相談するとどうなるんですか?

古市:
警察は、TwitterやLINEなど中傷を受けたサービスを運営する会社に対し「このアドレスに関しての情報を開示しろ」っていう請求を出して、基本的に向こうが応じて情報を出します。だから身元も特定できるんですよね。

そこまでしたくない場合は「死ね」って言ってきたアカウントの凍結要請をTwitter社に対して出します。「死ね」とかそういう誹謗中傷は明らかにTwitterのルールに反するのでアカウント自体を凍結させることができるんですね。意外と気軽にできることはたくさんあるので、嫌なことを言われたら、そういうことやった方がいいと思います。

中澤:
なるほど、そういう対応を取る場合もあるので本当にみなさん誹謗中傷はやめてくださいね。

古市:
逆に、口頭で言った言葉はまだ、あまり記録を取ることが少ない時代ですけど、ネットに書いたことは絶対に後から分かっちゃう。よほど高度な技術を使わない限りは、基本的に後から絶対トレースされるんで、もっと気を付けたほうがいいと思います。

アマゾンレビューで悪口を言うのは意外な身内?

中澤:
でも悪口を言ってる相手が10代だと思ったらそんなにイライラしないな。

鈴木:
じゃあ何歳から悪口を言われたらイラッとしちゃう?年上は?

中澤:
年上はヤバイでしょ。成人を超えてたら、その人のモラルの問題になってくるじゃないですか。

古市:
あとよくあるのは、身内の悪口を言う人がいますよね。
これはマンガ家さんから聞いたんですが、例えばアマゾンレビューとかで、やたら細かくケチをつけて星1個にしている人は、ほぼ間違いなく身内。つまり同じ雑誌で書いているようなライバルのマンガ家さんだったりするそうです

古市が教えるHow to 炎上

鈴木:
私は炎上さえもしないので、ちょっと悲しいかも…。

古市:
炎上したいんですか?

中澤:
いや、やめた方がいいですよ。

鈴木:
以前、津田(大介)さんに「炎上するポイントを教えてあげようか」って言われたことはありましたけど。

古市:
まあ、よく炎上する争点はいくつかあります。例えば「原発」とか「沖縄」とか「安倍政権」とか、意見が割れやすい事に関していろいろ言ってると炎上しやすくなるんじゃないですか。

中澤:
古市さんは、炎上を狙ってやってるんですか?

古市:
狙ってないですよ! そんなに言うほど炎上してないですよ!

鈴木:
なんか最近わたしも、古市さんの意見が受け入れられるようになってきたんですよね。

古市:
別にそんな変なこと言ってないですよ!

鈴木:
みんな心広くしていこうよ。

中澤:
そう、それが一番大事。ピースフルですよ。

まとめに入った鈴木アナに『クレーム』が…

古市:
クレームをつけられても、表現は萎縮してほしくないっていう意見もありますよね。例えば、尾崎豊の歌で「盗んだバイクで走り出す」がアウトだとか、ドラマで未成年が煙草を吸うシーンはダメだとか、だんだん表現していいゾーンが狭まっている気がする。最近じゃあ、映画とかの暴力団役も車に乗るとシートベルトしてるし、人は殺そうとするのにソコは守るんだ、みたいなことが結構あったりしますよね。

鈴木:
これは難しい問題ですね。解決には結構時間もかかりそうな、みんなにとっての大きなテーマということなんでしょう。

…今Twitterで「スーさんはちょっと雑にまとめたような気がします」という『コメント』が来ました。ありがとうございます。では、みなさんも気を付けてくださいね。


(執筆:FLAG7)