タレントのボビー被告が現行犯逮捕

事件は2020年5月、さいたま市の住宅街で起きた。

タレントだけでなく、格闘家や実業家としての顔をもつボビー被告。天然キャラとしてテレビなどで活躍してきたボビー被告を現行犯逮捕したと埼玉県警浦和警察署が発表した。

逮捕罪名は「暴行」。ボビー被告は妻に対して「ボコボコにするから」と言ったうえで、妻の左頬を右手の指先で突いたとして現行犯逮捕された。ボビー被告は調べに対して「暴力はやっていない」と容疑を否認した。

送検されるボビー容疑者 5月18日
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妻「まるで弱い者いじめ」

ボビー被告の妻が事件翌日、取材に応じ、「これまで家庭内で弱い者いじめを受けていた。」と話し、「事実を伝えたい」とその胸の内を明かした。

ボビー被告の妻:
この家庭内という狭い空間で、まるで弱い者いじめをしているような状態で、きのうの事は警察にすべてお話をしたのですけども…
きっかけは夫から嫌がらせでガスをとめられてしまって…ほかにもこの家を売りたいから、今すぐ出て行ってくれと、それに協力出来ないのであれば眠れなくしてやる。そうでなければ離婚届をとっとと書いて渡せと。
そういう事が長年たくさんあって、ずっとそれを我慢してやってきたっていう事があったのです。本当に申し訳ないのですが、私はこの事実をお伝えしたくて、お話をしました

浦和警察署から出て謝罪するボビー被告 5月18日

その後、さいたま地検はボビー被告を暴行の罪で起訴し、12月3日に初公判が行われることが決まった。

ボビー被告「妻のトラップにはまってしまった」

初公判が行われる前日、ボビー被告は次のようなコメントを出した。そこには、妻の頬に指が当たってしまったことは事実と認めた上で、今回の件は「妻のトラップにはまってしまった」と主張する言葉があった。

「2020年5月16日に夫婦喧嘩になり本件暴行事件につながったのですが、当日の喧嘩を妻が録音しております。今になって思えば当日録音していたことや、2020年2月から離婚の準備のため私の収入を調べたりしていることを考えると、妻のトラップにはまってしまったのだと思いました。トラップとはいえ私の指が妻の頬に当たってしまったことは事実でありますので、それに対する処罰があるのであれば真摯に受け止めさせて頂きます。今は収入もなくなり、子供たちに会うことができず、一番心配なのは子供たちがちゃんと生活できているのかということです。ボビー オロゴン」

初公判で起訴内容に「イエス」

 さいたま地裁での初公判  12月3日 イラスト:大橋由美子

初公判に白い民族衣装に身をまとい出廷したボビー被告。傍聴席にはボビー被告の関係者と思われる多数の外国人が座っていた。

裁判は通訳を入れる形で行われ、ボビー被告は起訴内容に間違いないか問われると「イエス」と認めた。

検察側は今回の事件の背景として「ボビー被告は妻や子供が自分に対しての感謝が希薄であることに不満を抱いていた」などと指摘したほか、事件当日にボビー被告と妻が自宅の外階段で口論している様子を録音した音声が再生された。

裁判終了後、関係者が用意した車に乗り込み無言で裁判所を立ち去ったボビー被告。

さいたま地裁から出るボビー被告 12月3日

妻のトラップにはまってしまった」と語るボビー被告と「家庭内という狭い空間での弱いものいじめを長年我慢してきた」と語る妻。

対立する2人の今後の裁判の行方が注目される。

執筆:埼玉県警担当 河村忠徳