54年前のいわゆる袴田事件。

最高裁は、裁判のやり直しをめぐる審理を高裁に差し戻しました。

突然舞い込んだの知らせに、袴田元被告の姉・秀子さんは笑顔を見せていました。

1時間前に最高裁判所からの決定文を受け取った袴田元被告の姉・秀子さん。

袴田元被告の姉・秀子さん「この主文ってとこ、そこしかまだ読んでない。読む暇ない。いやーうれしいわ、最高」

ー袴田元被告に話しかけるー

袴田元被告「もう終わった」

袴田元被告の姉・秀子さん「そうだね、ヒゲそる?」

いつも通り、釈放されてから日課となっているヒゲそりやマッサージを。

支援者たちも駆けつけ、最高裁の決定をともに喜びました。

袴田元被告を家に残し、秀子さんは弁護団との記者会見のため静岡へ。

袴田元被告の姉・秀子さん「みんなは再収監というが、巌は現実に(拘置所から)出てきている、私のそばにいるんです。そんなむごいことはしないと思っていた。87歳ですが、87歳だと思っておりません。巌は来年85歳、私は88歳です。確かに高齢者ですが頑張っていまります(笑い)」

袴田巌元被告は、1966年に当時の静岡県清水市でみそ会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定し、収監されていましたが、2014年に静岡地裁で再審開始と釈放が認められました。

検察側の即時抗告を受けて2018年に東京高裁は地裁の決定を取り消し、再審請求を退けましたが、決定が確定するまでは刑の執行を止め釈放を認めました。

弁護側の特別抗告を受けて、約2年にわたり審理をしてきた最高裁は23日までに「有罪の証拠となった、犯行時に着用したとする衣類についた血痕の色の変化について専門的な調査が必要なのに、高裁は審理を尽くさなかった」と指摘し、高裁で再び審理するよう命じる決定をしました。

6年前から浜松の自宅で生活している袴田元被告の釈放は継続されることになります。

袴田元被告弁護団・小川秀世弁護士「我々の主張を正しく理解してもらって、今回の決定が出された思っています。我々が考えていたよりも早く結論に、再審開始の結論に持っていくことができるんじゃないかと、大いに期待しています」