重症者病棟に初めてカメラ

緊急事態が叫ばれる医療の現場。一体どれだけ過酷な状況が続いているのか。

新型コロナの重症患者を受け入れている昭和大学病院で、12月23日、これまで取材許可が下りなかった重症者病棟内に初めてFNNのカメラが入った。

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医師:
お願いします

看護師:
スタンバイします

患者の顔をケースで覆いながら処置

12月23日、FNNのカメラが初めて入った昭和大学病院の重症者病棟。医療スタッフは、人工心肺装置・ECMOを装着した重症患者の対応に当たっていた。

神谷佳宏記者:
ケースを患者さんに被せています

飛沫が飛ばないよう、透明のケースで患者の顔を覆った状態で行っていたのは、口元付近の機器の交換作業だ。

その後、患者の様子を確認。

医師:
瞳孔の方が縮瞳って感じじゃなくなったね

看護師:
ないです、ないです。今3.0

感染しないよう神経を使いながらの診察が続いた。

昭和大学病院・庄野敦子医師:
長期戦になるケースがだいぶ増えていて、なかなか患者さんにいい兆しが表れてこないと、しんどい気分にはなってくる。
1人では本当にしんどい、つらい。何かあればみんなで相談して、みんなで乗り越えていく。気を使いながらやっていくしかない

英国からの新規入国を停止

ただでさえひっ迫する医療現場に、さらにダメージを与えかねないのが感染力が強いとされる「変異したウイルス」だ。

その変異種の感染が広がるイギリスからの入国など、すでに50以上の国と地域が制限。
一部では混乱が続いている。

日本政府も水際対策の強化を決定した。

加藤勝信官房長官:
12月24日以降当分の間、英国からの新規入国を停止します

12月24日以降、イギリスに滞在歴のある外国人の新規入国は認められない。
また、7日以内の短期出張の場合、現在一定の条件で免除されていた2週間の待機が再び必要となる。

(「イット!」12月23日放送より)