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1958年創立

公文式の創立は1958年。
創始者である公文さんの名前にちなんで、公文式と名付けられた。

池上社長ーー「数学の先生だった公文さんが、小学2年生の息子さんに『小学校の教科書にこだわらず、高校に行っても困らないように』と算数の教材を手作りしたことがスタートです。息子さんはその教材で自習し、公文さんが夜帰ってくると採点しました。息子さんは小6の時に、高校の数学までできるようになったそうです」

学校教育では教える内容もスピードも学年ごとに変わらないが、公文式ではそれぞれが自分のペースに合わせ、どんどん先に行くことができる。
やがて公文さんの近所や知り合いの間でこの学習法の評判が広がり、ほかの子どもたち用の教室がつくられたのが公文式の始まりだった。 

公文の特徴は4つ

まず、各自が学力に合わせて学習する「個人別・学力別学習」。
そして、各自で自習する「自学自習」。
教材は、やさしい問題から高度な問題へきめ細かく構成されている「スモールステップ」。
そして、教えるのではなく自分でできるように導く「指導者の存在」だ。 

「海外にも公文式を知ってほしい」との創始者の思いから、公文式が海外に進出したのは1974年だった。

池上社長ーー「当時海外のお母さんから、『日本でやっていた公文式を続けたい』というお話を頂きました。しかし通信添削は難しい。そこで今では信じられませんが、創始者はこのお母さんに『では先生をやってください』と(笑)。こうしてお母さんが現地の日本人に教え、それが現地でも評判になり、現地の人が現地の子どもたちに教えるようになったのです。つまり会社より先に学習法が海外に出ていったのですね。」

49の国と地域で、生徒数は431万人

いまでは49の国と地域で、生徒数は431万人(2016年12月現在)。
さらに驚くのは、海外の生徒数が64%を占め、日本の生徒より多いことだ。 

では海外の公文式は日本とどう違うのか?

池上社長ーー「現地に合わせた言語と表記をしていますが、カリキュラムは全く同じですね。ちなみに日本だと算数のほかに国語と英語もありますが、英語が母国語の国では算数と英語の2科目、ほかの国は算数、国語(現地語)と英語の3教科になります。」 

読み書き計算は“認知症の予防改善”につながる

世界に広がる公文式。
これから公文式はどこに向かうのか?

池上社長ーー「公文の創始者は、多くの人に公文式を広めたいと思っていました。いま私たちは学校やフリースクールなどの施設でもどんどん使ってもらいたいと思っています。また、読み書き計算は、認知症の予防改善につながることが実証されています。高齢者の方にも公文式が役立ち、さらに広がるのではないかと思います。」

世界のKUMONは、高齢社会の課題解決にもつながるのだ。