京アニ放火殺人 容疑者は数日前から準備か

京都市伏見区の「京都アニメーション」で、34人の死者を出した放火殺人事件。

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放火と殺人の疑いで逮捕状が出ている青葉真司容疑者(41)とみられる男の姿が、事件前日、防犯カメラにとらえられていた。

事件前日となる7月17日の昼過ぎ、現場となったスタジオから約1km離れた、「京都アニメーション」本社付近の路上で撮影された、赤いTシャツにジーパン姿の男。
男が押している台車の上には、バケツのようなものが見える。

目撃した小学生:
ちょっと小太りで、赤い服を着ていて、ズボンがここ(腰)からここ(足首)までで…台車があって、そこの載っける部分にガソリンのマークとかカタカナの文字があって…

犯行直後の容疑者とみられる男 目撃者に「近寄るな」

多くのスタッフが働くスタジオに侵入直後、「死ね」と言いながらバケツでガソリンを撒き、火を付けたとみられている青葉容疑者。
現場検証では、建物1階の入り口近くで、バケツが溶けたようなプラスチック片や、ライターとみられる破片が発見されている。

警察は、青葉容疑者が事件の数日前に宇治市内のホームセンターにてガソリンを入れるための携行缶やライター、台車などを購入していたことを把握しており、防犯カメラの映像はこれらを購入したのちの青葉容疑者を捉えたものであるとみられる。

犯行直後の青葉容疑者とみられる男に話しかけたという女性は…

目撃者:
赤い服の人が歩いてこられて…とりあえず何が起きたのかは(自分は)分かっていなかった。顔を見た時に、人の顔じゃない感じがして、焼けてはるんですね、むわっとした感じで。
「どうしたんですか?大丈夫ですか?」と言ったら「ふざけるな」「話しかけるな」「近寄るな」みたいなことを私にガッと言ってこられたので…

安否不明の監督…父は「憎むより、元に戻ってほしい」

現在も安否がわかっていない、人気アニメ『らき☆すた』で監督を務めた武本康弘さん。

武本さんの父親は「容疑者を憎むというより、元に戻ってほしい」とその胸中を明かした。

武本康弘さんの父親:
警察から連絡待ちなんだけど、ほぼ駄目だろうと思っている。孫がね…「お父さんまだ帰らんの」って…これがつらいですよ。
青葉容疑者を憎むとかなんとかいうよりね、元に戻ってほしい。もうそればっかりでね。


警察は、青葉容疑者が下見を重ね、計画的に犯行の準備を進めていた疑いもあるとみて調べを進めている。

(「Live News it!」7月22日放送分より)