スカートかパンツ・・・好きな方を選択可能に

日本航空が2020年4月より導入する客室乗務員などの新しい制服を発表した。

この記事の画像(11枚)

7年ぶり、11代目の制服となった今回は、ボリュームのある袖が特徴的だが、中でも女性客室乗務員の制服には日本航空では初となるパンツスタイルを採用。

スカートかパンツ、どちらか好きな方を選ぶことが可能で、多様な働き方を実現するため導入された。

日本航空 客室乗務員 吉川陽子チームリーダー
女性用のパンツスタイルは私どもも導入を考えていたので、何度も何度も修正を重ねてこのような形状になっています。

1970年の制服は当時流行のミニスカート

これまで高度経済成長期の1970年には、当時流行のひざ上8cmミニスカートを採用。

1996年にはスチュワーデスから客室乗務員に呼び方を変更するのに合わせ、働く女性をイメージして帽子を廃止するなど、時代に合わせ、様々な変化を遂げてきた制服。

“生の声”を参考にデザイン 試着し動きやすさも確認

今回の制服は、現場で働くスタッフの“生の声”を参考にデザインしたという。2018年8月に行われた会議での様子を見ると・・・

客室乗務員A
お尻を隠したいですよね…

客室乗務員B
(丈が)若干短い…

客室乗務員C
着たい?

客室乗務員D
うーん…着たくない…

実際に試着し、動きやすさも入念に確認するなど試行錯誤を重ね、ようやくお披露目となった今回の制服。
発表会では制作に携わっていた女性が、涙を流す場面も見られた。

そんな、思いがつまった初のパンツスタイルについて、現場の客室乗務員は...

客室乗務員E
国内線だと1日3回ボーディング(=搭乗)とかもするので、パンツの方が良いと思う

――スカートとパンツどちらを選びますか?

客室乗務員E
パンツの方が多くなりそうな予感がします

客室乗務員F
働き方改革とか多様性とか社会の流れがあるので、 選択肢があるのはすごく私たちにとってはいい

働き方の多様化を受けた今回の新制服は、 2020年4月から導入される。

これからは国籍も年齢も幅広く より多様に

三田友梨佳キャスター :
多様性の尊重からパンツスーツも選べるようになりましたが、石倉さんはどう見ますか?

石倉秀明氏
石倉秀明氏

キャスター取締役COO 石倉秀明氏:
客室乗務員は以前に比べて男性も増えていますし、これからは様々な国籍の方も出てきたり、年齢も幅広くなるので、より多様な方が働くことが想定されます。そうなってくると様々な選択肢が当たり前のように増えてくると思います。その中で客室乗務員にとって大事なこと、変わってはいけない本質的なことはより重要視される世界になってくると思います。

(「Live News α」7月23日放送分)