客の目が厳しい日本市場で初導入

美容サロン向けにトリートメントなどを提供するヘンケルが初めて開発したクリップ型の計測器。

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3万人のサンプルデータを集めて確認し、2年かけて製品化したもので、 髪の毛を挟むだけで髪のダメージ量がグラフで表示される。

ダメージ量をグラフで表示
ダメージ量をグラフで表示

計測器に搭載された赤外線センサーで髪内部の水分量を計測して、髪のダメージを可視化できるというもの。
診断結果にあわせて自社製品を使ったヘアケアのメニューも提案する。

赤外線センサーで髪内部の水分量を計測
赤外線センサーで髪内部の水分量を計測

実際に使ってみた女性に話を聞くと…

計測した人:
結構痛んでました。自分にあったものをできるからいいと思います。

計測した人:
「もう一段上の」と言われるより、何が足りなくて何を足した方がいいかをわかってするトリートメントの方がお任せする方としては安心できる。

そして、美容師は…

NORA HAIR SALON サロン総代表・田中衞さん
今までは経験値や先輩から教わったもので、デジタルなものは全くなかった。感覚でなくて目に見えるということは美容師とお客様との信頼関係を一気に縮めることができるツールだと思う。

「日本で成功=世界でも成功 」 という方程式

利用客との信頼関係でリピーターの獲得を狙いたい美容室。

一方、ヘンケルが計測器の初導入に選んだのは日本。
日本の美容市場はアメリカに次ぐ二番目の規模。

ヘンケル ジャパン ビューティーケア代表・ 後藤秀夫さん
世界に美容室はたくさんありますが、日本の美容室は質が非常に高い。お客さんも見る目が非常に厳しいので日本で成功すると世界でも成功できるだろうという方程式がある。

日本国内の美容室の数はコンビニの約4倍。
競争が激しい中で付加価値を付けようとする動きはますます加速しそうだ。

競争激化の中、店の魅力を高める取り組みは合理的

(株)キャスター取締役COO・石倉秀明氏:
美容室にとってリピーターの獲得は非常に大事なことなので店の魅力を高める取り組みは合理的だと思います。

三田友梨佳キャスター:
美容室の利益アップにはどういったアプローチがあるのでしょうか?

石倉秀明氏:
美容室に限らずサービス業の利益を上げて行くには、人件費と家賃、集客費の3つのコストが重いので、この3つをいかに抑えて売り上げを伸ばせるかがポイントになります。リピーターを増やすことで広告費を下げていくという取り組みだと思いますし、それ以外にも人数を少なく運営しようと人件費を抑えたり、家賃を減らすために出張する店も出てきているので、競争は激しいので今後もこういった取り組みが大事になってくると思う。

(「Live News α」7月30日放送分)