岩手県内で新たに2人が新型コロナウイルスで亡くなったことを受け、11月29日、盛岡市保健所の矢野所長が会見で「無防備な会食が大切な人を危険にさらす」としたうえで、県民に連帯と思いやりある行動を強く呼びかけた。

盛岡市保健所 矢野亮佑所長

「本日を機会に、改めて1つ私から市民・県民の皆様にお伝えさせていただきたいことがあります。

この2名、本日亡くなった事をご報告させていただきました。

改めてお願いになります。

このウイルスは決して侮ってはいけません。

高齢者や持病がある方にとっては、間違いなく脅威です。間違いなく脅威ということになります。

70代の方がかかれば10人に1人の方が亡くなります。

80代以上の方がかかれば4人に1人は亡くなります。

高齢でない方、持病がない方、もしかしたらば重症化せずに済むかもしれません。

ですが、今、11月に入ってから、全国もそうですし、岩手県内の感染も見ていただければお分かりの通り、感染症の連鎖が続いております。

連鎖を見ていただきたいと思います。

会食だけではないですが、非常に会食が多いです。

会食の場から職場の同僚に、そこから学校、幼稚園や保育園だったり、また他の職場であったり家族だったり、そしてそこから高齢者施設、医療機関に繋がってきております。

本当に、この感染症はもはや、誰が持っているか分からないです。

無症状でウイルスを出している人も全然珍しくないですが、これは調査をしてから分かることです。

感染症の連鎖は非常に見えにくいということになります。

亡くなられた方の感染の連鎖をたどれば、そこの上流には高い頻度で会食が見られることが多いです。

非常に悔しい思いです。

無防備な会食が、自分または相手、はたまた誰かの大切な人を危険に晒している可能性があるということを、皆様、市民県民の皆さんには胸に刻んでいただきたいとそのように思います。

そのマスクが、そのさっきの手洗いが、そして3密を避けるということ、大声を避けるということが、誰かの命を救うということに繋がっているという認識をお願いしたいと思います。

今は本当に我慢の時です。

その会食、本当に今やらなければいけないことなのか、全国の感染状況を見ていただきたいと思います。

そして岩手は普段より、医療機関も保健所も余力がありません。

保健所もこの通り、週7で夜中まで稼働してなんとかギリギリというところです。

ですが、今よりも患者が増えてくると、医療機関であれ、私たちであれ、担うべき機能がだんだん果たせなくなってきます。

本当に今は我慢の時であり、連帯の時であると思います。

自分、相手、はたまた周りの方、自分が直接知らない方への思いやり、これが試されている時です。

この非常に厄介なウイルスは全ての方の共闘なくして勝つことはできません。

改めまして、お力添えを何卒お願い致します。

私から以上になります」