二人が出会ったきっかけ

吉弘マルティネス彩七さんと、吉弘マルティネス・ジェシカさんは先月ハワイで結婚式を挙げたばかり。

アメリカ人のジェシカさんは7年前に来日し、現在は翻訳の仕事をしている。彩七さんは大阪生まれ大阪育ち。2人はおととし大阪のイベントで出会った。

お互いの第一印象は、

「外国人ばかりに声をかける人だなあ、と」(ジェシカさん)
「当時ゲストハウスのスタッフをしていたからですよ」(彩七さん)

すぐに交際がスタートしたが、彩七さんは3か月後に東京に引越して父親と同居することが決まっていた。東京ならやりたかった仕事ができるかもしれない、とジェシカさんも東京に移ることに。

そして現在。2人は彩七さんのお父さんの家で一緒に暮らしている。

「特にカミングアウトはしていませんでしたが、父は(娘のセクシュアリティについて)何となく知っていたと思います。『男の人と付き合わないと思う』『女性らしくしなさい、と言われても自分は違うかな』と伝えていたから」(彩七さん)

ジェシカさんも彩七さんとの結婚を機に父親に伝えたという。

「私は以前に男性とも付き合ったし、どうなるか分からなかったから余計なことは言っていませんでした。でも父は驚かずに『ジェシカが女性と結婚する夢を見たんだよ』と。何となく予感していたようです」(ジェシカさん)

彩七さんは「自分は(性自認の意識が少ないので)レズビアンという感じもないんです」と語る。番組では「レズビアンカップル」とテロップを出してしまった。性のあり方は多様だ。ごめんなさい。

「部屋があるし、住んだらいいやん」

既に紹介されていたジェシカさんも東京に来ると知った彩七さんのお父さんは、こう言った。

「部屋があるし(一緒に)住んだらいいやん」。

「父は若い頃からアメリカに憧れがあったのでちょうどよかったんじゃないかな」(彩七さん)

「会った時、お父さんはウエルカムの歌を歌ってくれました。自分の父と性格が似ていて、今は普通に一緒に暮らしています。でも帰りが遅いと電話をかけてきて『心配するやんか!』と、子ども扱いされてしまいます」(ジェシカさん)

お父さんはジェシカさんのことも娘として愛している。なんて素敵なお父さん、なんて素敵な3人家族。

いつかは2人の子どもが欲しい

日本で暮らしながらアメリカで挙式したのは?

アメリカでは結婚も同性婚も一緒。友人も親もみんな祝福してくれる。自分たちとしても1つの区切りになるかなと」(彩七さん)

「アメリカでは認めてもらえてすごく嬉しかった。日本では同性婚は普通の結婚と違うみたいに言われる。結婚後に名義変更するにも窓口で『旦那さんは?』『届けは出した?』と言われてしまう。でも日本が好きだから日本に住みたい」(ジェシカさん)

2人は今年の東京レインボープライドのパレードに参加した。手にしたボードには「いざという時も側に居させて」「日本の夫婦と絆は一緒」。子どもも欲しいと思っている。

「確かに自然には無理かもしれません。でも、愛情たっぷりに育てられる自信はめちゃめちゃあります。」(彩七さん)