イスラム国が2日前に「攻撃を継続する」

日本時間の4日朝、イギリスのロンドンの二箇所で車による突進とナイフによる攻撃が発生し、警察が双方をテロと断定しました。警察発表によると、死者は6人とされています。

犯行声明は、まだどこからも出されていません。

イギリスでは5月22日に、マンチェスターのコンサート会場で大規模テロが発生し、22人の方が亡くなったばかりです。

いみじくも過激派組織「イスラム国」は今回のテロの2日前、広報誌において、「マンチェスターの攻撃はキリスト教諸国への新たな教訓である」という記事を掲載し、その中で「イギリスが不信仰にとどまる限り、我々は必ずや攻撃を継続する」と記していました。

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また、テロの前日には「ラマダンを利用して、キリスト教徒の市民を殺し、車で轢こう」と、改めて呼びかけを行ってもいました。

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イスラム教徒たちの暦においては、今はラマダン月という月の真っ只中です。この一ヶ月間、イスラム教徒たちは日中の飲食を絶ち、いつも以上に善行に励むのが通例です。

一方で、前回の記事にも記したように、イスラム国のようなイスラム過激派は「最大の善行=敵の殺害」と規定しているため、ラマダンを「戦いの月」と位置づけ、いつも以上に敵を殺そうという呼びかけを強化します。

イスラム国がこれまで最大の拠点としていたイラクのモスルでは、イラク軍による掃討作戦が最終段階に入り、もはやイスラム国の支配領域は数平方キロメートルという状況にあります。

先ほどイスラム国が公開したモスルのビデオでは、そうした追い詰められた状況にあっても、戦闘員たちが粛々と戦い、コーランをよみ、祈りを捧げる様子が映し出されていました。

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こうした映像は、世界中にいる支持者の心を揺さぶり、「自分も何か行動を起こさなければ!」と思わせる十分な効果を発揮します。

イギリスでテロが連続して発生し、その他にもフィリピンやアフガニスタン、イラクのバグダードなどで大規模テロが相次いでいる背景には、このラマダンが間違いなくあります。

テロ遭遇時の対策マニュアル

イギリスの首都警察は今回のテロの発生をうけて、ツイッターの公式ページにテロに遭遇した時の簡明なマニュアルを掲載しました。

首都警察

「逃げろ!隠れろ!電話しろ!」とあります。

テロに遭遇したら、とにかく安全な場所に逃げる。犯人に屈服したり交渉したりするより、これが最善の策だ、とされています。

そしてもし逃げ場がなかったら、隠れる。携帯をサイレント・モードにして、バイブも切る。できるだけ自分を守れ、とあります。

最後に、それができる状況にあるならば、999に電話しろ、とされています。

この手のテロは、世界中の全員の人間をターゲットにしており、世界中の全ての場所で発生しえます。ですから、世界中の全ての人が、こうしたテロに遭遇する可能性があるわけです。

私たち日本人も、この「逃げろ!隠れろ!電話しろ!」というマニュアルくらいは、頭に叩き込んでおいて損はないと思います。


(執筆:Iiyama Akari)