22日、韓国の康京和(カンギョンファ)外相と北京で会談した中国の王毅(おおき)外相は、アメリカのミサイル防衛システム=THAAD(サード)の韓国配備問題を適切に処理するため「隔たりを最大限、減らさなければならない」と訴えた。
THAAD問題はまだまだ尾を引いているのだ。

韓国にしてみれば、とりわけ北朝鮮の軍備拡張に対応した在韓米軍の防衛兵器だが、中国側からすると中国の弾道ミサイルの動きを監視されると考えているのかもしれない。
現在THAADの追加配備という話が見え隠れしているが、この先追加配備ということになったとしたら、それが単にランチャーとミサイルの数を増やすという話なのか、それともレーダーも込みでシステム全体をワンセット持ってくる追加配備なのかによって、だいぶ見え方が違ってくる・・・がその点は不明だ。

ミサイルシステム=THAADに使われるTPY-2レーダーは迎撃ミサイルの制御用に使わなければ、弾道ミサイルの監視可能範囲が大きく広がる。
レーダーとそれに繋がるシステムを含む追加配備となった場合、レーダーは計2つとなる。その場合、ひとつのレーダーはTHAADミサイルの制御用、そしてもうひとつのレーダーはフォワード・ベース・モードとして弾道ミサイルの監視用としての力を発揮することが可能となるのだ。

THAADシステム追加によって中国の弾道ミサイルの監視も実現し、もう一方では防御に使うという体制になるかもしれない。
中国側の懸念はそこにある。
(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)