新型コロナウイルスによる、外出自粛がもたらした巣ごもり消費。

その波は、高級グルメにも及んでいる。

その人気を探った。

東京・広尾の高級住宅街に構える老舗の高級スーパー「明治屋広尾ストアー」で、売り上げが右肩上がりに伸びている商品の1つが、冷凍食品の高級ローストビーフ。

ひと月に20~30頭しか市場に出回らない希少価値から、幻の黒毛和牛と呼ばれる奥出雲和牛。

それをパリの三つ星レストランの副料理長などを務めたフランス料理界の巨匠が、香味野菜とスパイスで下味をつけ、低温でじっくりロースト。

サーロインとモモを、それぞれローストビーフに仕立てあげた。

ダニエル・マルタン テクニカルディレクター「(味には)自信があります」

脂の甘みにとろけるような食感のサーロイン、しっとりと柔らかな食感のモモ。
どちらも極上の逸品。

奥出雲和牛のプレミアムローストビーフのサーロインが、550グラム、2万円とかなり高額。

ところが、コロナ禍にもかかわらず、右肩上がりの人気だという。

コロナ前と比べると、株式会社・田部 田部代表取締役は、「だいたい4倍から5倍くらいのお客さまの注文をいただいておりまして、コロナ禍の中で、家でおいしいものを食べたいという需要が、巣ごもり(需要)の中で増えていった結果だと思っております」と話した。

巣ごもり消費における、高額品人気。

年末商戦真っただ中の老舗百貨店でも、コロナ禍にあってのお歳暮商品について、株式会社三越伊勢丹・ギフト担当 小島久子さんは「オンラインストアでの売り上げが、非常に好調に推移しております。ご進物用の商品に関しても、ご自宅使用として購入されるというような傾向があるのも、ことしの傾向だというふうに考えております」と話した。

その人気の1つが、高額のワインだという。

小島久子さん「高額品で1万円、2万円という、高額単価ではございますが、少し奮発してぜいたくな商品をご自宅で楽しむという傾向があるのかというふうに考えております」

さらに、松阪牛を使った丼ぶりや北海道産帆立の詰め合わせなど、5,000円前後の贈答品を家庭用として購入される方が多いという。

コロナ禍でなかなか旅行に行けない分、これなら旅をした気分でご当地グルメを味わえる。

一方、伊勢丹・新宿店では、おせちの出足が好調。

例年だと、3万円台のおせちが中心だというのだが、コロナ禍の2020年は、10万円以上のおせちの予約が好調。

特に、老舗料亭・東京吉兆のおせちは、2019年完売しなかった15万円台のおせちが、まもなく限定台数に到達するという。

巣ごもり消費が定着する中、自分用や家庭用として、高額な商品に財布を緩める動きは、しばらく続くとみられる。