街の人の冷凍事情とは

今、街で冷凍保存が話題になっているのをご存じだろうか。
女性A:
なんでも冷凍しています。

女性B:
平日仕事しているので、とりあえず何か凍らしとけみたいな。

男性:
冷凍庫ないともう・・・冷やさなくていいから凍らせて!

女性C:
生きていけないです。ホントにそうです。

しかも!冷凍保存は今、進化しているのだという。東京・新宿の紀伊国屋書店新宿本店へ行ってみると、見やすいところに冷凍保存の本がたくさん置かれている。
その数、何と32冊!これまで冷凍できないと思われていた食材でも冷凍できるという。

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まずは街で、皆さんどんな食材を冷凍しているのか、聞いてみると・・・。
女性A:
冷凍庫はいつもパンパンよね。2kgとかの肉とか多めに買うことが多いんで、小分けにして切って入れておく。

女性B:
つくし。春に採ったものを冷凍して。けっこうもつので、湯がいて冷凍して、1年かけて次の春まで食べる。

女性C:
お菓子とかクッキーとかも、買ってきたら冷凍庫の上の浅い部分にバーッて並べて。固まったクリームがおいしい。

お台場に遊びに来ていた加藤みのりさんの冷凍庫を実際に見せて頂くと・・・。
キャベツや大根などの野菜や肉、魚など一体、何種類あるのか?数えてみると・・・。その数、22種類!中にはフルーツなどある。

加藤みのりさん:
余った食材ですね。使い切れなかった野菜とかパンとかお肉。フルーツは、このままシャーベットみたいに食べる。野菜を使うのはお味噌汁とか、やっぱりスープばっかりなんですけど、ムダにはならない。

さらに街では、食材だけでなくこんなものを冷凍している人も・・・
女性A:
今朝作ったお芋の天ぷらです。揚げて冷凍するときもアルミホイルで巻く。食べるときはオーブンとかトースターで焼くんです。
そうした方がおいしい。

さらに、都内に住む会社員、新妻唯さんのお宅の冷凍庫に入っていたのは・・・?
新妻唯さん:
餃子とフライなんですけど、下味をつけて1週間を1日で作っちゃって、全部冷凍保存。

週末に1週間分のメニューを決め、まとめて食材を購入し、下味をつけて冷凍する下味冷凍。出社前に冷蔵庫に移して解凍しておけば…。
新妻唯さん:
あとは焼くだけで食べられます。時短になるので普段は冷凍で全部食べています。

この日の朝、解凍していたサバの味噌煮も・・・。
新妻唯さん:
その間にお掃除とかも出来るんで、自分の時間も増えました。

ほとんど何も調理することなく、約10分で完成した。そのお味は・・・?
藤井弘輝アナウンサー:
う~ん!おいしい!染み込んでいますね。しっかりしています。 10分でできたとは思えないですね。

冷凍王子が教える冷凍3ヵ条

そんな冷凍保存の正しい方法をプロが伝授する。教えてくれるのは冷凍に関することならなんでもお任せ。
“冷凍王子”こと、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さん。

冷凍生活アドバイザー・西川剛史さん:
“冷凍3カ条”っていうのがあります。これさえ守ってもらえれば、食材をおいしく冷凍できます。

まず冷凍保存の必需品!フリーザーバッグとラップを準備したら・・・。

冷凍生活アドバイザー・西川剛史さん:
3カ条のまず一つ目が鮮度が良い状態で冷凍すること。冷蔵庫の中でちょっと傷んできたなって思ったタイミングで冷凍される方が多いんですけど、買ってきた日に冷凍することが大事です。

さらに、冷凍の大敵である空気をラップで密閉して遮断すること。そして、早く冷凍するため、薄く平らにして袋に入れることがおいしく冷凍できる3カ条で、この3つを守れば、冷凍できない食材はないのだという。その中でもオススメの食材は・・・。

夏にピッタリ冷凍レシピ

冷凍生活アドバイザー西川剛史さん:
夏野菜ってけっこう鮮度が落ちやすい食材が多いんですけれども、トマトはかなり冷凍にオススメの野菜ですね。凍ったまま使えるんで、かなり料理のバリエーションが広がります。

トマトはヘタをくり抜き、空気が入らないようにラップでくるむ。そしてフリーザーバッグに平たく入れ、空気を抜いて1日以上冷凍させると良いとのこと。
藤井弘輝アナウンサー:
スゴイ!カッチカチ!硬球くらい硬いんじゃないかなというくらい。

実はこのトマト、凍らせることで驚きの時短テクがある。
藤井弘輝アナウンサー:
わー!へえっ!?スゴイ!簡単に皮だけ!

トマトは冷凍すると水につけるだけで簡単に皮むきができるため、超時短になるのだ。

さらに凍った利点をいかして丸ごとすりおろし、オリーブオイル大さじ1杯と塩をかければ猛暑にぴったりの冷凍トマトのシャーベットが完成だ。
藤井弘輝アナウンサー:
いただきます!う~わ!おいしい。ものすごく濃厚です。普通にトマトを食べるよりもよりトマトを感じます。子供とか大好きですよね。

冷凍すると栄養素がUP?

さらに!冷凍すると意外なメリットもある。
冷凍生活アドバイザー・西川剛史さん:
栄養価が増えたり、おいしくなったりするものがあります。冷凍っていうと保存のためって思われがちなんですけど、おいしくなるんで、あえてやる冷凍だってあります。

それが栄養価UPの2大食材、シジミとキノコ。むしろ冷凍してから食べた方がいい食材だという。キノコ類は冷凍することでうま味成分のグアニル酸が増加して、よりおいしくなり、シジミは肝臓の働きを助けると言われるオルニチンが冷凍によって約4倍以上に増加。ただ、シジミはその保存方法がとても重要だという。
冷凍生活アドバイザー西川剛史さん:
砂抜きして水洗いしたシジミをプラスチック容器に入れたら、水を注ぎます。この状態で凍らせるっていうのがポイントなんですね。

氷漬けにすることで酸化を防ぐだけでなく、ダシが出た氷ごと調理に使えるので超らくちん!一方、キノコ類はバラバラにほぐして、そのままフリーザーバッグに入れ、空気を抜いて冷凍すればOK!

新食感 冷凍卵の醤油漬けそのお味は...

さらにさらに!こんな驚きの事実もある。
冷凍生活アドバイザー・西川剛史さん:
実は冷凍することで、新食感が生まれるものがあるんですね。その食材っていうのは卵ですね。

冷凍方法は、卵を1個ずつラップにくるんでフリーザーバッグへ入れ、1日以上冷凍するだけ!果たして凍った卵の中身は一体どうなっているのか。
藤井弘輝アナウンサー:
わー!中、スゴイこれ!何コレ!?こんな風に凍るの?卵って。

冷凍室から出したばかりの卵は、当然白身も凍ったまま。そこで、常温で1時間ほど解凍すると・・・?
藤井弘輝アナウンサー:
お~~!黄身が丸い!。

冷凍生活アドバイザー・西川剛史さん:
卵は冷凍すると黄身が固くなるんですね。だからしっかり解凍しているのに、すごく硬い食感になります。

生卵と比べたら、黄身の形はまん丸になった。解凍しても、黄身はまるでゆで卵のように形が変わらない。これが新しい食感をうむ。
藤井弘輝アナウンサー:
食べる前から驚きしかないですね。

冷凍生活アドバイザー・西川剛史さん:
そうですね、ハイ。

その食感を味わうイチ押しの食べ方は、しょう油とみりんに10分ほど漬けただけの醤油漬け。一体、どんな食感なのか?スタジオで味わった。
藤井弘輝アナウンサー:
冷凍卵の醤油漬けをご用意しました。お召し上がりください。

スタジオ一同:
味がしみ込んでいておいしい。

藤井弘輝アナウンサー:
冷凍卵なんですが、冷凍王子・西川さんによりますと、解凍してからなるべく早く食べるほうがいいそうです。
そして冷凍した食品は1ヶ月以内に食べたほうがいいと。ぜひ試してみてください!

(「めざましテレビ」『ココ調』8月21日放送分より)

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