愛知でのあおり運転

あおり運転の末に暴行を働いたとして、傷害の疑いで宮崎文夫容疑者(43)が逮捕された事件。
宮崎容疑者の悪質なあおり運転と暴行の映像をきっかけに、再び危険な“あおり運転”への注目が高まっている。

21日放送の「直撃LIVEグッディ!」では、実際に“あおり運転”の映像を見ながら、筑波大学教授の犯罪心理学専門家・原田隆之さんに“あおり運転”をする人の心理について解説していただいた。

番組で取り上げたのは今回の宮崎容疑者の事件とは関係のない先週火曜日、愛知県で撮影されたドライブレコーダーの映像。
会社員のAさんが運転する車に、突然クラクションを鳴らし、幅寄せしてくる白い車が…。

そのまま白い車は、進路をふさぐように斜めに停車してきた。ドイツ製の高級車だ。Aさんは接触をさけるように白い車を避けて先に進んだ。
このシーンでの、白い車のドライバーの心理はどういったものなのか?

筑波大学教授 犯罪心理学専門家・原田隆之さん:
相手の運転行動だったり、意図をゆがんで解釈する。相手にかわされたことを「自分を出し抜かれた」「ばかにされた」とか。余計に逆上して復讐してやりたいとか、そういう気持ちが高まっていくと思います。

原田さんは、この時に白い車の運転手は「相手に復讐してやる」という心理になったのではと推測。この後、白い車のあおり運転が始まる。

白い車が右側の車線からスピードを上げて追い抜き、ウィンカーも出さずにAさんの車に割り込んでくる。
とっさの判断で、Aさんは左に曲がり、ガソリンスタンドの敷地内へ。

そのまま通り抜け、裏側から出ようとすると…。

なんと、正面には先ほどの白い車が! Aさんを待ち伏せしていたようだ。Aさんを待ち伏せしていた時の運転手の心理とは?

筑波大学教授 犯罪心理学専門家・原田隆之さん:
相手に少しでも近づいて、何か一言言ってやりたい、あるいは暴力を加えるということもあるかもしれません。そこまで相手に対する憎しみだとか、反感が募っているんじゃないかということは想像できます。

この待ち伏せのシーンは宮崎容疑者の行動と重なる。宮崎容疑者は待ち伏せの後、暴力行為に至ったが…。

白い車の運転手は車を降り、Aさんの方に近づいてくる。危険を感じたAさんは携帯電話で警察に通報した。

すると、通報している姿を見た運転手は自分の車へ逆戻り。そのすきに、Aさんはその場から逃げることができた。

筑波大学教授 犯罪心理学専門家・原田隆之さん:
このように、相手を刺激しないように安全なところに車を止めたうえで、きちんと通報する、通報している様子を見せるなど、挑発に乗らないことが大事だと思います。

「通報する」というAさんの行動が、さらなる危険の回避につながったようだ。

あおり運転をする人の心理とは

大村正樹フィールドキャスター:
危険運転をする運転手の心理は、原田さんによると「敵意帰属バイアス」が強い傾向にあるそうです。

・敵意帰属バイアスとは…何でもない人の言動を「敵意がある」と考えてしまう心理傾向のこと
・原田氏によると「そもそも自分の行動を悪いことと思っておらず、何事も相手が悪いと考えている。考え方が常に自己中心的」

大村正樹フィールドキャスター:
また、あおり運転をすることによって周りを走行する車に避けられることが快感になり、何度もあおり運転を繰り返すようになってしまうという心理もあるそうです。

安藤優子:
自分の行く手をふさいだ人間は自分の敵だっていう、ものすごく短絡的な考え方に陥るんでしょうか。そんなことで危険な運転をされたら、たまったものじゃないですけどね…。

カンニング竹山:
例えばマナーの悪い車の運転で急に前に入られたら、みんなイラっとくるとは思うんですよ。でも、そこから追いかけたりあおったりっていう人は、運転すべきでないと僕は思いますよ。道路はみんなのもので、運転歴が長い人も短い人も、うまい人も下手な人もいろいろいて、その人たちがみんなきちんと運転できるために道交法というものがあるんですよ。イラっとくるまではいんだけど、誰のものでもないんだから「てめえ下手だな、あおってやる」っていう心理があること自体ダメ。

(「直撃LIVE グッディ!」8月21日放送分より)