病院や診療所がない「無医村」状態が続いていた富山県舟橋村に診療所が開業し7年ぶりに無医村が解消されました。

オープンしたのは訪問診療がメインのクリニックです。9日からオープンしたのは「ふなはしファミリークリニック」。

開院した医師渡辺史子さんは、今年3月まで富山市のまちなか診療所で訪問診療の担当として働いていて、この程独立しました。

内科と小児科のクリニックで地域に根ざした町医者として取り組みます。

*ふなはしファミリークリニック 渡辺史子院長
「舟橋村のような小さな村の単位で行政と協力しながら、保健師などと協力しながら予防医療や健康増進のため是非舟橋村でやってみたいと思った」

舟橋村には薬局もないため薬もクリニックで処方しています。これまで富山市や上市町の病院に通っていた村民にとって便利になると好評です。

*受診した村民
「近くの(富山市の)医院に行っていたけどまた近くになったから、その点はいいと思う」

舟橋村では2019年に医師の高齢などの理由で診療所が閉院して以来、「無医村」の状態が続いていました。

村は無医村を解消し地域に根ざした医療体制の構築を図るため500万円の開設支援を行い、歓迎しています。

*舟橋村 渡辺光村長
「大変うれしい提案の話。地域に医療機関、医療施設があるという心の安心感であったり、何かあった際にすぐ通える距離感に施設があることは村民にとって有意義で有益」

人口規模が小さい舟橋村のクリニックは患者の自宅を訪ねて診察する訪問診療を中心としています。

がんなどで在宅医療をしている人や通院が困難な高齢者などの家を訪れ、健康状態のチェックのほか生活で困りごとなどを聞いて相談に乗ります。

その一人、石動さんは重い病気のため富山市まで通院することが欠かせない1人暮らしの女性です。

渡辺医師が定期的に訪れて健康状態を確認しています。

*石動淑枝さん
「いいですよ、すごく。力になります。たまには冗談も言ってそのことで元気になるのかもしれない 特に史子先生は」

日々の健康診断から在宅医療まで、村民の生活に寄り添うことを目指す渡辺医師。

小さな村の守り神として活躍が期待されています。

*ふなはしファミリークリニック 渡辺史子院長
「患者が日常生活で些細なことでも困っていることが多いので、患者の生活の一番近いところにいるというのはとても意義がある。人と地域の幸せ実現を目指しますとミッションを掲げているので、少しでも本人の笑顔を引き出せて、少しでも幸せに近づいてもらえるよう取り組んでいきたい」

県内では、これで医者がいない市町村は無くなりましたが、診療所の医師が高齢化している所もあり、新しい医師を迎える舟橋村のような取り組みが参考になりそうです。

富山テレビ
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