6月8日にクマが目撃された福島県の阿武隈川の東側に位置するいわき市小川町では、散歩中もクマ鈴で警戒する住民の姿があった。
「昨日、もうちょっと大きいクマ鈴を買いに行った。怖いですよ。だって、もともとこの辺はクマが出ないって言う話だったので」と話す。

いま、これまでの常識が、覆されている。
以前までは【阿武隈川より東にはクマがいない】そう言われてきた福島県。
一方、2026年4月から5月中旬までの目撃件数を見ると、中通りから浜通りまで、阿武隈高地で26件確認されている。

そして、6月に入り目撃が急増しているのが、いわき市。3日には、四倉町で住宅地を駆け回るクマも目撃されている。

福島県庁で開かれた、ツキノワグマ対策の研修会。
福島県の鳥獣対策専門官を務める福島大学食農学類の望月翔太准教授は「クマの分布域は爆発的に広がっている」と警戒を呼びかける。
「これまでは人の圧力等で、山奥の方に閉じ込められていたわけだが、それがどんどん人の手がなくなって、範囲を広げやすい構造になっている。そうしたなかで、これまでは阿武隈川というのが一つの制限の要因になっていたが、それを越えるくらいクマが河川を渡ってきているというのが一点。複数人で行動できれば一番良いが、そうでない場合はクマ鈴であるとかを持って、音が出るものを持ったうえで行動する。なるべく朝早くは行動しないといったことを徹底するのが良いと思います」と話した。

福島県内では2026年は、去年の同じ時期の1.6倍・460件を超えるクマの目撃情報が寄せられ、被害にあった人も8人にのぼっている。
「ここにはいないはず」古い常識が危険を呼び寄せないよう、対策とクマへの認識を見直さなくてはならない。

福島テレビ
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