足を縛られ、壁際の床に座り込んだ状態で、「早く300万香港ドル(約6100万円)の身代金を振り込んで、お願い!そうじゃないと、もう二度と会えない」と必死に助けを求める女性。

女性の父親に送られたSOS動画ですが、この映像は、女性自身が撮影した自作自演でした。

誘拐されたように見せかけ、身代金をだまし取る“仮想誘拐”。
国際的な犯罪グループの新たな手口だといいます。

タイ警察によりますと、女性は香港に住む大学生。
外国の政府関係者などを名乗る男たちによって洗脳された状態だったといいます。

「犯罪に関与している」などと脅され、男たちの指示に従って家族との連絡を絶つと、1人でタイへ。
ホテルで自分の体をロープで縛り、拘束されたような姿を撮影しました。

“自作自演”動画:
昨日5、6人にどこなのか分からないところに連れてこられた。さっきも殴られた、怖いよ。

男たちはこの動画を女性の父親に送り付け、日本円で約6100万円の身代金を要求していました。

父親が香港警察に相談したことで事件が発覚。
協力要請を受けたタイ警察が、女性の居場所を特定して保護しました。

タイ警察は、「仮想誘拐は各国で被害が出始めている犯罪グループの新たな手法」として警戒を呼びかけています。